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授業の内容(Course Description) |
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言語機能はヒトに於いて最も発達した機能であり、ホモサピエンスの誕生とともに言語脳領野ができたことが、知られている。本教科ではコミュニケーションや思考を行う際に用いる言語について認知神経科学的観点から考察する。言語心理学Ⅰでは、言語発達、音声学、音韻・語形・統語・意味などの言語活動の基礎や言語モデルを中心に学習し、ひきつづき言語心理学Ⅱでは、言語機能に関わる脳領野(視覚・聴覚・運動・ウェルニッケ野・ブローカ野)とその活動および言語障害について概説する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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コミュニケーションや思考を行う際に用いる言語の基礎について、認知神経科学的観点から理解する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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試験成績・出席状況等を合わせて、学期末に総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは特に指定しない。 参考書:『言語心理学』朝倉心理学講座5、針生悦子(編)、朝倉書店 『対談心とことばの脳科学』認知科学のフロンティア対談、山鳥重、辻幸夫(著)、大修館書店 『言語科学の百科事典』鈴木良次 他(編)、丸善
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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学習意欲のある熱心な学生の参加を期待する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 言語心理学の歴史を概説する。講義全体のオリエンテーションを行う。 【第2回】 「ヒトはどのように言葉をつくり、それを必要性としてきたか」を講述する。 【第3回】 文字の起源と歴史について講述する。 【第4回】 言語発達(母語)・発達曲線について講述する。 【第5回】 言語発達(第2言語)について講述する。 【第6回】 音声学および発声の機能解剖について概説する。 【第7回】 音韻論について概説する。 【第8回】 語形・形態論について概説する。 【第9回】 意味と統語について概説する。 【第10回】 カテゴリー化について概説する。 【第11回】 言語モデルを紹介する。 【第12回】 母子の言語コミュニケーションについて概説する。 【第13回】 社会的言語コミュニケーションについて概説する。 【第14回】 非言語コミュニケーションについて概説する。 【第15回】 まとめ、講義内容に関する質疑・応答等を行う。
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