1. |
授業の内容(Course Description) |
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精神内界を理解するために臨床現場では各種心理検査が用いられている。この授業では、臨床心理士として、知っておくべき基本的な心理検査について学ぶこととなる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本演習では、主要な心理検査の理論的背景を理解した上で、実際に施行し、結果を得られるようになることを目的とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学部生ボランティアに対してWAIS― III、またロールシャッハテストを施行している様子をビデオ録画あるいは録音し、その様子、作成されたレポートなどから評価する。 その他の検査については、自分のデータで作成したレポートで評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:『心理アセスメントハンドブック』第2版(2001)上里 一郎(監修)西村書店 『ロールシャッハテスト・ワークブック』第5版(2003)ジョン・E・エクスナー 金剛出版 『ロールシャッハの解釈』(2002)ジョン・E・エクスナー 金剛出版
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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知能検査実習及びロールシャッハテスト実習については、空き時間に学生同士で用具を用いて十分に練習しておくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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マニュアルを熟読すること。一度目から完璧に施行することは難しいであろうが、自分が犯したミスから必ず学んで欲しい。臨床査定を受ける側の不安や心の痛みに十分注意をし、得られた資料を正しく用いることについても学んで欲しい。学生同士で得られたデータについても、他者に不用意に伝えない倫理(守秘義務)があることを忘れないこと。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション「心理検査とは」 【第2回】 ロールシャッハ・テスト被検者体験 【第3回】 矢田部・ギルフォード人格検査 【第4回】 MMPI(ミネソタ多面人格目録) 【第5回】 CMI(コーネル健康調査票) 【第6回】 内田クレペリン精神検査 【第7回】 知能検査① WAIS― III 班と田中ビネー班は2部屋に分かれる。各自、検査用具を手に取り、マニュアルを読みながら、施行法を学ぶ。教員は2部屋を行き来しながら、質問に答える 【第8回】 知能検査② 各部屋に分かれて、WAIS― III実施 【第9回】 知能検査③ WAIS― III 復習(全員で) 【第10回】 知能検査④ 各部屋に分かれて、田中ビネーを実施 【第11回】 知能検査⑤ 田中ビネー復習 【第12回】 知能検査⑥ まとめ 知能検査を実施するうえでの注意点、報告書の作成について、検査のフィードバックについて、テストバッテリーについて、結果をどのように治療や支援に生かすか 【第13回】 その他の心理検査 【第14回】 文献購読 【第15回】 各自、ボランティア学生に連絡を取り、WAIS― IIIを実施する 【第16回】 ロールシャッハ・テストとは 【第17回】 その① 施行法について 【第18回】 その② コーディングについて (反応領域、発達水準) 【第19回】 その③ コーディングについて (反応内容、平凡反応) 【第20回】 その④ コーディングについて(決定因) 【第21回】 その⑤ コーディングについて (特殊スコア) 【第22回】 コーディングの練習 【第23回】 小グループに分かれて、課題の答え合わせ 【第24回】 構造一覧表の記入について 【第25回】 クラスター解釈 【第26回】 結果報告書の書き方 【第27回】 予備日(コーディングの練習、質問) 【第28回】 コーディングのテスト 【第29回】 テストの答え合わせ 文献購読 【第30回】 片口法について ロールシャッハ・テスト実習の注意
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