Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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心理統計学 II 繁桝 算男
必修  2単位
【心理】 12-1-1360-1818-10

1. 授業の内容(Course Description)
 手元にあるデータをどのように表現し、他者に伝えるかについては、春学期で学習したはずである。この授業では、手元にあるデータから、同じ母集団から発生されたと思われる、いまだ観測されないデータ全体について推論する方法を学ぶ。こう書くと難しいようだが、授業では、常に現実のデータに基づいて、具体的な手続きや解釈の仕方を後述する。すなわち、心理学でよく使われる、カイ二乗検定、t検定、分散分析、回帰分析、因子分析について解説する。フリーソフトRによって、これらの統計手法を現実のデータに適用できるようにすることが望ましい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 心理学でよく使われる方法の意義を理解し、使いこなせるようにする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末テストの成績70%、2回実施する小テスト成績20%、出席状況10%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書:繁桝算男、大森拓哉、橋本貴充『心理統計学』培風館
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 統計学を理解するために予習復習をすることが望ましい。少なくとも、小テストの前には、小テストの出題範囲について、復習し、ノートにまとめておくこと。また、フリーソフトRを使って、データ分析を行うことが出来るようにすることが望ましい。この技量を習得しておくことは、心理学科の学生として役に立つだけではなく、一生の財産となる。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 統計学は積み重ねが大事である。欠席すると理解が追いつかない可能性が高くなる。なるべく毎回出席すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 推定と検定の基本的な考え方(1)
【第2回】
 推定と検定の基本的な考え方(2)
【第3回】
 頻度についての検定(カイ二乗検定)
【第4回】
 平均に関する検定(t検定)
【第5回】
 二つの平均の差に関する検定(t検定)
【第6回】
 複数の平均の差に関する検定(1)
 (分散分析)
【第7回】
 複数の平均の差に関する検定(2)
 (分散分析)
【第8回】
 複数の平均の差に関する検定(3)
 (分散分析)
【第9回】
 相関と回帰
【第10回】
 回帰分析(1)
【第11回】
 回帰分析(2)
【第12回】
 因子分析(1)
【第13回】
 因子分析(2)
【第14回】
 共分散構造分析
【第15回】
 まとめ