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授業の内容(Course Description) |
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犯罪(非行)などの逸脱行動は、その時の心情状態と状況をみるかぎり、主観的ながらある種の必然性が認められる。言い換えれば、そのような心情状態ないし状況に陥る前に、それを回避する判断や行動がなされていれば、そうした行動は生じなかったと考えられる。犯罪(非行)などの逸脱行動の主要因として「自己抑制力の不足」を指摘することが多いが、その前段階でこの回避行動(判断)を適切に行うことも重要である。また、適切な回避行動(判断)を阻害する要因として、過度のフラストレーション、攻撃衝動の亢進、緊張、不安状態があり、その原因となるストレスが存在する。この授業では、この「ストレス」を主たるテーマととして種々の文献を読み、その原因、種類と影響について認識を深め、ストレスを回避・克服する方法等について学習する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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ストレスの原因、種類とその影響、対処方法等につき認識を深め、ストレスをめぐる社会病理的な諸問題についても視野を広げる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(30%)、発表と討論参加(40%)、レポート(30%)の割合で総合評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは指定せず、資料は適宜プリント配布する。 参考図書:中野敬子 著『ストレス・マネージメン入門』
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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班別に「ストレスマネージメント」に関するテーマを選択して、その分析・考察の結果を発表・論述する形式で授業を進めるので、グループ内で役割分担、資料作成、発表方法等につき綿密に打ち合わせ、効率的に意見発表が進められるよう工夫すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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特定の理論に偏らず、自由な立場で工夫を凝らせた活発な発表、議論を期待する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業のガイダンス 授業の進め方、班別テーマ、発表順序・方法等の理解 【第2回】~【第15回】 発表と討論 (テーマ例)「ストレッサーの種類」、「精神的ストレス反応と身体的ストレス反応」、「ストレス対処と個人特性」、「ストレスを克服する方法」等
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