Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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消費者心理学 南  隆男
選択  2単位
【心理】 12-1-1360-1871-06

1. 授業の内容(Course Description)
 「消費者」って誰のことでしょう? お金を払ってモノやサービスを“買う”わたしたちのことですよっ! つまり、わたしたちの「購買行動」の心理学的側面についての学が「消費者心理学」です。「消費者行動論」とも呼ばれます。
 モノを作り市場へと出す/サーヴィスを他者へと有償で提供してゆく、との視座からは、「消費者心理学」は、製品/商品開発論となり、広告/マーケティング論となってきます。要は、われわれが日々生活をし生きていくなかで、ナニを必要としどんなコトを欲しているのか、このようなひとびとの願望/欲求を理解し、それらを充足すべくのモノやサービスのようにして創造/提供していったらよいのかが重大事となってきます。このことに関わる心理学的知見を、出来るだけワカリやすく、紹介・解説していきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「衣食足って礼節を知る」「貧すれば鈍する」「ひとはパンのみにて生きるにあらず」など、いろいろに言われますネ。「消費者行動論」の視点に力点を置いて、われわれ人間にはどのようなものがどれほどに必要なのかの「人間欲望論」までを展望してみること、それが到達目標ですが、さて…。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 「6回以上の欠席」があった場合は成績が入りません。と同時に、講義の“区切り”ごとに、履修されている学生諸君が自らの“理解情況”を確認/総括すべくの「小レポート」を課します。2回ほどを予定していますが、この「小レポート」に1回でも未提出/欠落があった場合も、成績が入りません。このことを了解/了承のうえ、本授業の履修を決めて下さい。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 授業の進展に応じて、その都度、関連の図書を紹介・案内してゆきますが、とりあえずは、田中 洋(著)『消費者行動論体系』(中央経済社)を参考図書として紹介しておきましょう。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回、「次の回で講義する事項に関連した資料」(プリント)を配布するはずです。で、それをよく眺めて/読んで次回授業へと出席されて下さること、このことが必須にして最低限の《準備学習》課題です。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 この授業科目は「産業労働心理学Ⅰ・Ⅱ」と「組織心理学Ⅰ・Ⅱ」とに密接に関係してきます。で、頑張って、これら2科目も併せて履修されるとよいでしょう。
 元気いっぱい夢いっぱいの学生諸君の履修を歓迎!
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 “予定”では以下のように計画してますが、履修された学生諸君の実情と興味・関心によっては、変わる/変えることもあります。ちなみに、以下は、あくまでも“目安”です。
【第1回】
 ひとはパンなくしては生きられず!
【第2回】
 ひとはパンのみにて生きるにあらず!
【第3回】
 欲求・要求・願望
【第4回】
 安全・安心・安寧
【第5回】
 消費者行動①
【第6回】
 消費者行動②
【第7回】
 消費者行動③
【第8回】
 製品/商品開発
【第9回】
 広告・宣伝
【第10回】
 マーケティング戦略
【第11回】
 ソーシャル・マーケティング
【第12回】
 知識創造
【第13回】
 日本人の「欲望」 ― その現在 ―
【第14回】
 日本人の「欲望」 ― その近未来 ―
【第15回】
 総括/最終試験