1. |
授業の内容(Course Description) |
|
第2学年として、今後自らの関心を深めたり、身につけておくべきスペイン語圏に関する知識を学んでいくこと、それにより、上級学年以降の自分の研究テーマを見つけ出す一助とすることがこの授業の目標である。そのため後期ではラテンアメリカをテーマとして、教科書2冊を順次読み進めていく。報告者は本に書かれていることに加えて、小さな事柄やエピソードでも良いので、必ず関連した何か新しい情報も付け加えるようにする。授業の参加者は、必ず該当の部分を読んで出席し、自分なりの質問とコメントを用意すること。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
スペイン語圏に関する基礎的知識を獲得し、自分にとって興味あるテーマを見つけ出す。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
出席、報告、授業への取り組み、課題への真剣度、小テスト。 最後に勉強したことのレポートを提出する。以上を組み合わせて総合的に評価する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
教科書は2冊 ①国本伊代・中川文雄『ラテンアメリカ研究への招待 (改訂新版)』新評論 ¥3,360(税込) ②畑惠子・山崎眞次編『ラテンアメリカ世界のことばと文化』成文堂、2009年、3,150円。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
①②の本とも、受講者の間で分担して読み、毎週報告することになるので、受講者全員が購入することを勧める。 毎週の勉強する部分については、報告担当者だけでなく全員が読んでおくこと。報告担当者は、担当部分について人数分のレジメをつくり報告する。ゼミのメンバーからの質問に答えられるように、担当部分だけでなく、他の本なども読み勉強しておくこと。その一方で、担当者以外のメンバーは必ず質問が出来るようにしておくこと。 ほかに自分が興味ある分野と関連させつつ、スペイン、ラテンアメリカに関する本を読むことを勧めたい。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
興味の持てる事柄を探し、自分の将来につなげるという意識を持って、授業に取り組んでほしい。授業中には必ず1回以上発言するようにする。欠席の場合には必ず前もって連絡すること。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
以下は一応の目安であり、受講者の興味や進度によって変更される可能性がある。 ラテンアメリカとは 【第1回】 オリエンテーション ラテンアメリカ地域の特徴 ラテンアメリカ世界への誘い;ラテンアメリカにおけるスペイン語の普及 【第2回】 ラテンアメリカの歴史1 ブラジル社会の多様性とその承認
【第3回】 ラテンアメリカの歴史2 19世紀のメキシコにおけるヤキ族の反乱 「メスティサ」へのまなざし―1920年代のメキシコ 【第4回】 ラテンアメリカの社会1 図像から見えるメキシコ 【第5回】 ラテンアメリカの社会2 ラテンアメリカの先住民言語―生き残りをかけて 【第6回】 ラテンアメリカの社会3 ペルーの多言語・多文化世界 【第7回】 ラテンアメリカの政治1 エクアドルの言語政策と二言語教育の実践 【第8回】 ラテンアメリカの政治2 チリにおけるフロンティアの拡大と先住民 【第9回】 ラテンアメリカの経済 従属と開発の問題 【第10回】 ラテンアメリカの芸術と文化1 ガルシア=マルケスの詩、ラテンアメリカ音楽の「国際性」をめぐって 【第11回】 ラテンアメリカの芸術と文化2 ノスタルジーとしてのグァラーニア 【第12回】 言語文化の多様性1 「未来の大国」=ブラジルのことば=ポルトガル語は「未来のことば」か? 【第13回】 言語文化の多様性2 アルゼンチン:「コマンダボー」の世界 【第14回】 越境するラテンアメリカ世界1 日本で紹介されているラテンアメリカ文化 【第15回】 越境するラテンアメリカ世界2 米国におけるメキシコ系住民の言語文化と公教育 レポート提出
|