Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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プレ・セミナー II 江原 裕美
必修  2単位
【外国語】 12-1-1410-0087-05

1. 授業の内容(Course Description)
 第2学年として、今後自らの関心を深めたり、身につけておくべきスペイン語圏に関する知識を学んでいくこと、それにより、上級学年以降の自分の研究テーマを見つけ出す一助とすることがこの授業の目標である。そのため後期ではラテンアメリカをテーマとして、教科書2冊を順次読み進めていく。報告者は本に書かれていることに加えて、小さな事柄やエピソードでも良いので、必ず関連した何か新しい情報も付け加えるようにする。授業の参加者は、必ず該当の部分を読んで出席し、自分なりの質問とコメントを用意すること。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 スペイン語圏に関する基礎的知識を獲得し、自分にとって興味あるテーマを見つけ出す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席、報告、授業への取り組み、課題への真剣度、小テスト。
 最後に勉強したことのレポートを提出する。以上を組み合わせて総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書は2冊 
  ①国本伊代・中川文雄『ラテンアメリカ研究への招待 (改訂新版)』新評論 ¥3,360(税込)
  ②畑惠子・山崎眞次編『ラテンアメリカ世界のことばと文化』成文堂、2009年、3,150円。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ①②の本とも、受講者の間で分担して読み、毎週報告することになるので、受講者全員が購入することを勧める。
 毎週の勉強する部分については、報告担当者だけでなく全員が読んでおくこと。報告担当者は、担当部分について人数分のレジメをつくり報告する。ゼミのメンバーからの質問に答えられるように、担当部分だけでなく、他の本なども読み勉強しておくこと。その一方で、担当者以外のメンバーは必ず質問が出来るようにしておくこと。
 ほかに自分が興味ある分野と関連させつつ、スペイン、ラテンアメリカに関する本を読むことを勧めたい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 興味の持てる事柄を探し、自分の将来につなげるという意識を持って、授業に取り組んでほしい。授業中には必ず1回以上発言するようにする。欠席の場合には必ず前もって連絡すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 以下は一応の目安であり、受講者の興味や進度によって変更される可能性がある。
 ラテンアメリカとは
【第1回】
 オリエンテーション ラテンアメリカ地域の特徴
 ラテンアメリカ世界への誘い;ラテンアメリカにおけるスペイン語の普及
【第2回】
 ラテンアメリカの歴史1 ブラジル社会の多様性とその承認
 
【第3回】
 ラテンアメリカの歴史2 19世紀のメキシコにおけるヤキ族の反乱 
 「メスティサ」へのまなざし―1920年代のメキシコ
【第4回】
 ラテンアメリカの社会1 図像から見えるメキシコ
【第5回】
 ラテンアメリカの社会2 ラテンアメリカの先住民言語―生き残りをかけて
【第6回】
 ラテンアメリカの社会3 ペルーの多言語・多文化世界
【第7回】
 ラテンアメリカの政治1 エクアドルの言語政策と二言語教育の実践
【第8回】
 ラテンアメリカの政治2 チリにおけるフロンティアの拡大と先住民
【第9回】
 ラテンアメリカの経済 従属と開発の問題
【第10回】
 ラテンアメリカの芸術と文化1 ガルシア=マルケスの詩、ラテンアメリカ音楽の「国際性」をめぐって
【第11回】
 ラテンアメリカの芸術と文化2 ノスタルジーとしてのグァラーニア
【第12回】
 言語文化の多様性1 「未来の大国」=ブラジルのことば=ポルトガル語は「未来のことば」か?
【第13回】
 言語文化の多様性2 アルゼンチン:「コマンダボー」の世界
【第14回】
 越境するラテンアメリカ世界1 日本で紹介されているラテンアメリカ文化
【第15回】
 越境するラテンアメリカ世界2 米国におけるメキシコ系住民の言語文化と公教育 レポート提出