Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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国際ボランティアと地域理解 I 江原 裕美
選択  2単位
【外国語】 12-1-1410-0087-10

1. 授業の内容(Course Description)
 グローバル化する世界において、国際交流や国際協力はますます拡大するとともに重要性を増し、これを担うアクターも国家だけでなく、地方自治体や公的団体、民間団体、さらに個人にまで多様化している。しかしそれは同時に、異なる文化を持った人間やその集団同士が直接に出会う機会を増やすことになり、互いの理解と信頼をどう醸成するかが大きな課題となる。本講義では、国際ボランティア概論の講義を踏まえつつ、国際協力において重要課題となっている、貧困削減、子どもの福祉、教育、文化の違いへなどのテーマを取り上げ、国際開発問題への理解を深めること、そしてそれを実際の行動につなげることを目標とする。履修者は、国際ボランティア概論I、IIを履修し終えていることが望ましい。通年の履修を意識し、出来る限り夏休みを利用して国内ボランティア活動や海外スタディ・ツァーなどに取り組んだうえで、後期の授業に進むことが望ましい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 発展途上地域の問題、または国内での問題をより深く知る。海外の関心ある国か地域、または国内の地域を選び、自分がボランティア活動または交流活動、見学に行くという前提で、自ら調べ、出来るだけ足を使ったレポートを作成する。そのうえで夏休みに計画を実行することを勧める。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席、レポート、発表などの自主的取り組みを総合して評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書:江原裕美編『内発的発展と教育 人間主体の社会変革とNGOの地平』新評論。
 参考書:内海成治編『国際協力論を学ぶ人のために』世界思想社。
 参考書:山西優二・上條直美・近藤牧子編『地域から描くこれからの開発教育』新評論。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 まずは、授業後、授業で扱った部分について、自ら図書館等で発展的な学習を行うことが望ましい。さらに自分がボランティアに行くと仮定し、活動分野と対象地域について調べる。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 国際ボランティア概論を履修した後、本授業に前期、後期とも参加してほしい。その間に一度は海外または国内地域でのボランティア活動か交流活動を組み入れ、自分自身の学びを深めてもらいたいと思う。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 授業の概要、進め方、教科書、評価など
 前期の内容との関連
【第2回】
 発展へのアクター
 NGOと市民社会1
【第3回】
 発展へのアクター
 NGOと市民社会2
【第4回】
 発表-自分たちで調べたNGOとボランティア活動
【第5回】
 国際協力の分野別動向と課題
 貧困問題1 貧困の現状
【第6回】
 国際協力の分野別動向と課題
 貧困問題2 貧困の影響
【第7回】
 国際協力の分野別動向と課題
 貧困脱出の理論と方策
【第8回】
 国際協力の分野別動向と課題
 貧困脱出に向けたNGOの活動
【第9回】
 国際協力の分野別動向と課題
 児童労働の現状と取り組み1
【第10回】
 国際協力の分野別動向と課題
 児童労働の現状と取り組み2
【第11回】
 国際協力の分野別動向と課題
 差別の撤廃に向けての取り組み
【第12回】
 開発途上国の教育の現状と課題1
 多文化・多言語社会の課題
【第13回】
 開発途上国の教育の現状と課題2
 多文化・多言語社会の課題
【第14回】
 学生の自由研究発表
【第15回】
 これまでのまとめとレポート提出