Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
国際ボランティア概論 I 江原 裕美
2群  2単位
【二群】 12-1-1410-0087-12

1. 授業の内容(Course Description)
 世界の一体化、相互依存は深まっている。グローバル化は加速し、発展途上国のなかでも急速な変化を遂げる国々が出てきている。しかしその一方で世界規模の貧困問題、経済問題、環境問題は深刻化しており、世界の開発問題は緊急性を増している。また国際的な人の移動も急増しており、国境はかつてより低くなりつつある。いまやいかなる国も世界との関係を考慮せずに行動することはできない。現代を生きる大学生にとって、発展途上国を含めた世界の状況を知り、日本の社会を見つめ、そのうえで自ら考え、行動する態度を身につけることが望まれる。
 本授業では、開発問題を理解するための基礎知識として、教育を中心とした国際協力について学ぶ。発展途上国の定義、その問題、開発論の概略、社会開発、人間開発、開発における教育の位置、教育の価値、などに加え、日本の国際協力と世界の動向について学んでいく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 学期の終わりにおいて、開発問題について基礎知識を身につけると同時に、自分が興味を感じる分野について自ら調べ、他人に対して発表ができる程度の力をつけることを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 テスト70%、出席30%。学生証忘れは出席とならないので注意すること。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書:江原裕美編『開発と教育 国際協力と子どもたちの未来』新評論。
 参考書:江原裕美編『内発的発展と教育 人間主体の社会変革とNGOの地平』新評論。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業の前に教科書の関連部分を読んでおく。推薦された図書を積極的に読む。授業後には、疑問点やさらに知りたい点などについて図書館等を用いて発展的に調べる。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業から有意義な学びを得るためには、受け身の態度ではなく積極的に取り組んでほしい。
 国際関係論、地理学、教育学、経済学、政治学、心理学、西洋史、東洋史、比較文化論など意欲的に勉強し、大学生としての広範囲な教養形成を目指してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 今期の授業の目的と進め方
 教科書、参考書、評価の方法について
 グローバル・イシューとは何か―グローバルな視点の構築(英語辞書持参)
【第2回】
 国際協力の理論と仕組み1
 南北問題の様相を知る―世界の統計から
 発展途上国とは何か
 日本の位置
【第3回】
 国際協力の理論と仕組み2
 「開発」概念の変遷 1990年頃まで
 基本的用語を知る
【第4回】
 国際協力の理論と仕組み3
 「開発」概念の変遷 1990年代以降
 「開発と教育」
【第5回】
 開発と教育の重要性
 教育と経済社会発展の理論
【第6回】
 人間開発の考え方1
 発展途上国の状況1
【第7回】
 人間開発の考え方2
 発展途上国の状況2
【第8回】
 日本との比較を試みる
 日本の事例から考える
【第9回】
 国際的な教育への協力(1)
 教育への国際協力―ビデオから
【第10回】
 国際的な教育への協力(2)
 国際機関の教育協力1 ユネスコ
【第11回】
 国際的な教育への協力(3)
 国際機関の教育協力2 ユニセフ
【第12回】
 国際的な教育への協力(4)
 国際機関の教育協力3 ユニセフ保健活動、UNDP 
【第13回】
 事例研究―日本の教育協力
 アジア、アフリカ、ラテンアメリカ
【第14回】
 学生の自由研究発表
【第15回】
 テスト
 これまでのまとめ、テスト