Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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English Heritage I 大野 雅子
必修  2単位
【外国語】 12-1-1410-0109-01

1. 授業の内容(Course Description)
 18世紀イギリスの上流階級の人々は午後3時くらいから2時間ほどかけてdinnerを楽しんだ。豚や鴨の丸焼き、プディングやゼリーが大皿に盛られたテーブル。食事を終えると女性たちはdrawing roomに移動し、音楽やダンス、編み物や読書を楽しんだ。男性たちはdining roomに残り、酒を飲み、政治について語った。紅茶やコーヒーは贅沢な飲み物であった。ウェッジウッドが中国を真似て陶磁器を作り始めていた時代であった。女性は天井に届かんばかりに髪を盛り、男性美は均整のとれた足にあると思われていた。このような日常生活の様々な側面から18世紀のイギリス社会を考察するのがこの授業である。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 17世紀後半以降、地中海、中東、アジア、アメリカとの貿易を通じてイギリスには新奇な舶来品が輸入されてくる。異国の品々が輸入されることによってイギリス人の習慣や生活様式が大きく変っていった。現代では当たり前と思われる事も当時の人々にとっては驚きであった。このような現象を理解すること、それを理解するための歴史的な視点をもつこと、歴史のダイナミックな動きを捉えることがこの授業の目標である。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席20%、レポート20%、小テスト20%、期末テスト40%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストはプリントとして配布。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 配布プリントの予習・復習。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 何かを暗記したり覚えようとしたりするのではなく、授業を通じて自分自身の考えを形成すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 Introduction
【第2回】
 Dinner timeの変遷
【第3回】
 Dinner courseの変遷
【第4回】
 English Breakfastとは何か
【第5回】
 Afternoon teaの誕生
【第6回】
 Lunchの誕生
【第7回】
 コーヒーの発見
【第8回】
 紅茶の発見
【第9回】
 チョコレートの発見
【第10回】
 サンドイッチの発明
【第11回】
 陶磁器
【第12回】
 建築とインテリア
【第13回】
 ファッションの歴史―女性編
【第14回】
 ファッションの歴史―男性編
【第15回】
 まとめ