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授業の内容(Course Description) |
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キューブラー=ロス『死、成長の最後の段階』(元の英文とその日本語訳、およびVocabulary check付き)を、英語と日本語で読みます。 これは、1985年の4月に京都で開かれた「第9回トランスパーソナル国際会議」で、ロスが行った講演記録です。内容は、ロスの自伝の話しから始まります。ロスの生まれた家は裕福でしたが、彼女は3つ子の一人でした。それがどれほど辛いことだったか、ロスは語ります。モノはたくさんありましたが、誰も、自分のことを、地上にただ一人の「個人」として知ってくれる人がいなかったからです。それがロスにとって初めての「嵐」の体験でした。 それからロスはアウシュヴィッツに行き、ガス室で死んだユダヤ人の子供たちが木の壁に書き残した「蝶の模様」と、「人間は蝶を理解しない、蝶は人間を理解しない」という詩に、強い不思議な感動を覚え、それが彼女のセラピストしての人生の出発点になりました。 その後ロスは、死期の迫った子供たちと最後の時間を共に過ごすことから、人間の本質と人生の本質を徐々に理解していきます。 そして最後にロスは、「ある青年の美しい話し」を語り、講演を終ります。 私がロスに成り変って英語を「演じ」ますから、皆さんは、ロスの美しい、魂の込められた、善意にあふれる英語を堪能してください。それから日本語訳を大いに参考にして、最終的には英語を英語のままで理解できるようにしてください。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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1.感動できる自分を取り戻すこと。 2.生きる希望を見出すこと。 3.英語の音に慣れること。 4.語彙力をつけること。 5.努力した受講者全員が、合格点を取ること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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最後の授業に行う期末小テスト
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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キューブラー=ロス「死、それは成長の最後の段階」(元の英文と日本語訳付き)のプリントを配布します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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1.毎回の分量のところを音読か、黙読か、してくること。 2.単語の意味を調べてくること。 3.日本語から、英語に訳してみること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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1.授業中の私語を控え、授業に集中してください。(これが最も大切です) 2.遅刻はしないで、早めに着席すること。(これも同じくらい大切です) 3.私が話しをしているときは、その前は横切らずほかの所を通ってください。(「赤い糸」が途切れてしまうから) 4.第1回目の授業が最も大切ですから、第1回目の授業には必ず出席してください。 5.授業には続けて出ること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 ロスの生い立ちと、初めての「嵐」-(1) 【第3回】 ロスの生い立ちと、初めての「嵐」-(2) 【第4回】 ドイツにおける体験 【第5回】 内側の「知」と、「生きることを恐れない」ということ 【第6回】 からだ、感情、知性、精神-(1) 【第7回】 振り返りのための中間テスト 【第8回】 からだ、感情、知性、精神-(2) 【第9回】 からだ、感情、知性、精神-(3) 【第10回】 「普遍的なことば」-(1) 【第11回】 「普遍的なことば」-(2) 【第12回】 「自分で選ぶことのできる力」 【第13回】 人間の最後の瞬間 【第14回】 ある青年の話し 【第15回】 まとめと期末小テスト
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