Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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外国政治史 II 中村 楼蘭
2群  2単位
【二群】 12-1-1410-0402-04

1. 授業の内容(Course Description)
 今年度は前期を休業してしまったためⅠの内容を講義することから始める。授業計画は、下記の一覧表にⅠの表を加えてほしい。
 近代における日本と中国(清、中華民国)の関係を政治面に焦点をあてて説明する。具体的には19世紀後半から満州事変前までを扱う。
 日本と中国の間で結ばれた、あるいは日中関係に影響を及ぼした条約のうちとくに重要なものをいくつか取り上げ、その内容を解説したい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 近代日中関係史の基礎を理解し憶えてもらうことを目標とする。具体的には授業中実施される小テストの得点が60点以上になるように指導するということである。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 小テストを授業中に適宜実施し、その平均点で評価する。定期試験やレポートは実施しない。
 小テストは「持ち込み不可」で行われるので注意。
 小テストの未受験分は0点として計算する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストとして授業中にプリントを配布する。
 参考文献は指定しない。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 プリントは授業よりも早目に配布し目を通しておいてもらう。時折、キーワードを指定して事前に調べてもらう。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業内容に興味のある者に参加してもらいたい。小テストによる成績評価となるため出席率がかなり高くないと合格できない。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 第1講 日華協同防敵軍事協定の成立とシベリア出兵
     ①軍事協定
【第2回】
 第1講 ②シベリア出兵
【第3回】
 第1講 ③寺内正毅・段祺瑞ラインの崩壊:日中提携の終わり
【第4回】
 第1回小テスト
 第2講 第一次世界大戦終結直後の日中関係
     ①パリ講和会議における日中外交バトル:日本外交の勝利とその背景
【第5回】
 第2講 ②中国の国内政治情勢の変化:五・四運動の発生、中国二大政党の出現
【第6回】
 第2回小テスト
 第3講 ワシントン会議
     ①米国の対日外交攻勢:海軍軍縮問題・太平洋問題における日本外交の敗北
【第7回】
 第3講 ②中国問題における日本の大幅譲歩:中国に関する九ヵ国条約の調印、ワシントン体制下の日中関係の形成
【第8回】
 第3回小テスト
 第4講 幣原外交と日中関係
     ①幣原外交の特徴
【第9回】
 第4講 ②幣原外相時期の日本の対中外交
【第10回】
 第4講 ③幣原外交の限界
【第11回】
 第4回小テスト
 第5講 田中外交と日中関係
     ①北伐の進展と山東出兵
【第12回】
 第5講 ②満州に対する日本の国内世論
【第13回】
 第5回小テスト
 第6講 満州事変前夜の日中関係
     ①中国情勢:国民党・共産党の対立、蒋介石・反蒋グループの対立
【第14回】
 第6講 ②日本情勢:政局の混乱、武断的雰囲気の高まり、事変の発生
【第15回】
 第6回小テスト
 補足 満州事変とその後