Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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超域文学論 II 水越 あゆみ
選択  2単位
【外国語】 12-1-1410-0505-12

1. 授業の内容(Course Description)
 有名な人食い鮫を描いた『ジョーズ』という映画を、同時代のdisaster movie(大災害映画、パニック映画)、バビロニア神話、聖書内のエピソード、原作小説等と比較検討しながら、アメリカ合衆国において1970年代以降に急増したdisaster movie の社会的背景、文化的意味を分析する授業です。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ポップカルチャーの領域に所属する作品を文化的・文学的に解釈できるようになることが、この講義の目標です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業内テスト及び期末試験(もしくはレポート)で総合的に評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 授業内にてプリント(主に英文の予定)を配布します。
 参考書:Robert Jewett and John Shelton Lawrence『The American Monomyth』(NY: Anchor Press/Doubleday, 1977)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 講義内容を十分に理解するために、授業後に必ず復習をしておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 英和辞書必携
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 「楽園としてのアメリカ」のイメージの崩壊
【第3回】
 1970年代以降のパニック映画の台頭
【第4回】
 "The American monomyth" とは何か
【第5回】
 『タワリング・インフェルノ』(1):罰せられる「悪」
【第6回】
 『タワリング・インフェルノ』(2):
the American monomythの具現化
【第7回】
 the American monomythとしての『ジョーズ』
【第8回】
 "a monomythic hero" の特徴
【第9回】
 "a monomythic hero" としてのブロディ
【第10回】
 "monomythic heroes":ブロディとスパイダーマン
【第11回】
 バビロニア神話の再神話化としての『ジョーズ』
【第12回】
 聖書内の残酷なエピソードとの類似
【第13回】
 「悪」が滅ぼされることへの観客の反応
【第14回】
 原作小説から映画への変容
【第15回】
 まとめ