Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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職種選択 I A(メディアの接し方) 伊東 誠
選択  2単位
【自己啓発】 12-1-1501-0057-05

1. 授業の内容(Course Description)
親和力:
協働力:
統率力:
感情制御力:△
自信創出力:
行動持続力:△
課題発見力:○
計画立案力:△
実践力:△
創造力:△
 2011年3月11日の東日本大震災の影響でメディア事情が大変動を始めている。
 地震と津波の影響で既存のマスメディアが途絶して、ケータイでの通話もメールも滞った状態に陥った。
 唯一機能したのはTwitterを中心としたソーシャルメディアだとも言われている。
 インターネットを介したスマートフォンは機能し、Gmail、Twitter、Skypeが存在感を発揮した。
 大震災の渦中でメディアは何を求められているのか、その役割は何かが問われている。
 特に原発報道に関しては限られた記者発表のデータに振り回され、風評被害が拡大した。 
 2012年はメディア変革の流れがさらに加速するだろう。授業では刻々と変化するメディア社会を検証していく。
 マスメディア(テレビ、新聞、出版、ラジオ)はインターネット躍進の影響を大きく受けている。
 マスコミ各社は視聴率や部数の減少、CMや広告の激減で経営の一大転換を迫られている。
 既存のビジネスモデルが破綻してインターネットとの融合をどう図れるかが大きな課題だ。
 マスメディアは衰退し、パーソナルメディアが躍進をする図式が描けそうだ。
 ツイッター、フェイスブック、電子新聞、電子書籍などに話題が集中しそうだ。
 メディアが抱える問題点と将来へ向けての方向性を探りたい。
 各テーマごとにB5一枚のレポートをボールペンか万年筆でまとめる。レポートが出席カード扱い。
 レポートは全部読んで添削し採点後にまとめて返却。そのために120名の履修制限を実施。
 1、2回目のレポートで選考後に履修者を発表。
 毎回、キーワードを出題。ツイッター方式で120~140文字で解説(つぶやき)を書く。
 できる限り映像素材を準備してメディアの実態をレポートする。
 自分の考えを限られた時間の中でまとめる力がつく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 メディアの特性がインターネットとの組み合わせで様変わりを始めている。
 メディアの熾烈な生き残り競争が始まっている。
 各メディアはこれから先にどのような変化を遂げるのか、各種情報を精査して議論を重ねていきたい。
 「メディア・リテラシー」(メディアに接するときにその内容をそのまま受け取るのではなく、自分なりに判断する力)の必要性を掘り下げ、確認していきたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 毎回まとめるB5一枚のレポートが出席カード扱い。普段のレポートが全体の60%の評価。
 期末テストで40%の評価をする。出席点も十分に配慮して総合評価をする。
 メディアの情報を鵜呑みにすることなく、批判精神を持ってメディアに接するべき。
 自分の意見をどこまで表現できるか。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『情報メディア白書2012』電通総研編 ダイヤモンド社
 『池上彰のメディア・リテラシー入門』池上彰著 オクムラ書店
 『大震災でネットはどう使われたか』杉本古関、古川琢也ほか著 洋泉社MOOK
 『テレビは 余命7年』指南役 大和書房
 『YouTube革命』神田敏晶著 ソフトバンク新書
 『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』『日経エンタテインメント』
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 いろいろなメディアに接触して実際の変化を確認して欲しい。
 各種のメディアをそのまま受け入れるのではなく、批判精神を常に持って欲しい。
 ネット情報だけに限定することなく、自分の五感をフルに動員して各種のメディアに接しよう。
 MELIC(図書館)の積極的、継続的な利用を進めたい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 TA(ティーチングアシスタント)制度を導入。希望者からTAを3~4名指名。
 TAによるキーワードの出題。個別研究での10分間プレゼンテーションも実施。
 教員と学生がコミュニケーションをとり授業が円滑に進むようにお互いに協力し合い努力する。
 授業開始後には教室の後扉を施錠。5分間は前扉から入室可。
 「遅延証明書」提示と特別の理由のある場合前扉から。
 短時間に与えられたテーマのレポートをボールペンでまとめる力を身につけよう。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 選挙とメディア      動画サイトと政治    世論調査は信じられるか
【第2回】
 フェイスブック      「ソーシャル・ネットワーク」  中国、インド、フェイスブック
【第3回】
 電子書籍時代は来るのか  iPad革命        売れる書店、売れる本とは
【第4回】
 『R25』『HotPepper』ほか リクルートビジネス
【第5回】
 街とメディア       銀座、六本木、お台場、丸の内、汐留、豊洲ほか
【第6回】
 駅とメディア       駅ナカ、駅百貨店、ルミネ  東京駅が街になる
【第7回】
 ケータイの将来      ケータイ依存症     スマートフォンと就活
【第8回】
 スポーツとメディア    スポーツビジネス    ロンドンオリンピック
【第9回】
 音楽とメディア      コンサートビジネス   YouTubeの世界
【第10回】
 折り込み広告の将来    枚数の減少       ネットやケーブルのジョイントは
【第11回】
 視聴率研究        テレビとラジオ     視聴質、視聴時間、誰が見ているのか
【第12回】
 グーグルの世界      グーグルTV開始    インターネットテレビの可能性
【第13回】
 地上デジタル完全移行後  デジタルの時代     CATVの時代は
【第14回】
 通信販売の実態      テレビ通販       ネット通販、モバイル通販
【第15回】
 クロスメディア      デジタルシニア
 ※テーマは変更される場合もあります。