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授業の内容(Course Description) |
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聴覚障害者との主要なコミュニケーション手段の一つである手話技能の基礎を習得し表現や簡単な会話を楽しむ。 聞こえないとはどのようなことかを生活上の視点から学ぶ。 聞こえないことに由来するコミュニケーション上の困難点を知る。併せて言語習得における課題と、ろう学校などでの指導の実際と工夫を知る。 社会生活上や学習上の困難点を知り、改善のための工夫などを学ぶ。 手話の成り立ち、手話の諸相、社会の中での手話などにあわせて、言語理論としての考え方、ろう心理としての理解の仕方などを知る。 手話実技は聴覚障害学生の学園生活を基盤にし、日常的な支援に役立つ内容を取り入れている。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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指文字・数表現を全音習得する。 手話による挨拶や自己紹介、簡単な会話、手話歌を楽しむことができる。 日常生活で必要な単語と話形を覚える。 聞こえないことによる生活上の困難点を理解する。 生活上の困難点改善のための工夫を知る。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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手話技能(40%)、レポート(20%)、出席状況(20%)、聴覚障害理解(20%) 10回に満たない出席には単位を認定しない。 目をそらしては成立しないコミュニケーションであることから、私語や視線を合わせない会話には単位認定をしない。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト…毎回プリント配布、参考文献…『わたしたちの手話 1』など手話の本
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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予習と復習:指文字全音習得、数表現、挨拶、簡単な自己紹介、簡単な会話、手話歌 知識:出身地にあるろう学校(聴覚特別支援学校)の名称と所在地、現居住地近辺にあるろう学校の名称と位置
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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手話技能の習得も大切なことだが、聴覚障害者の言語や生活など、成因や背景にあるものにも目を向けてほしい。 講義は定説にとどまらず担当者の経験等に基づくものや本学に在籍する聴覚障害学生の実情など、書籍には記載されていないものを多く取り入れている。従って手話技能は初級程度に限らず生活実態に応じた内容が多い。レポートは文献引き写しではなく講義内容や実習を踏まえた自分の考えの記載が求められる。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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実 技 講 義 【第1回】 指文字、数表現 通じ合うためには 【第2回】 自己紹介の要素 言語表現リズム 【第3回】 自己紹介 手話の特徴 【第4回】 表情 表情の意味 【第5回】 位置と方向 言語獲得のプロセス 【第6回】 視覚的表現 聴覚障害とは 【第7回】 前半復習 生活上の困難点および改善点と工夫 【第8回】 授業の中の手話 コミュニケーション各論と実習 【第9回】 大学の中での手話 社会の中での手話 【第10回】 買い物の手話 聴覚障害者と職業① 【第11回】 社会の中での手話 聴覚障害者と職業② 【第12回】 道案内 手話通訳 【第13回】 会話(質問の方法) 要約筆記 【第14回】 会話(説明の方法) ろう学校① 【第15回】 会話応用 ろう学校②
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