Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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手話コミュニケーション入門 II 中川 泰朗
選択  2単位
【自己啓発】 12-1-1501-0390-04

1. 授業の内容(Course Description)
 聴覚障害者との主要なコミュニケーション手段の一つである手話技能の基礎を引き続き習得する。
 聞こえないとはどのようなことかを生理学的視点からも学ぶ。
 言語習得と聴覚との関係、ろう学校などでの指導の実際と考え方を知る。
 社会生活上の困難点に対する福祉など、さまざまな取り組みについて学ぶ。
 手話の諸相、社会の中での手話などをさらに深く学ぶとともに、手話の課題点、支援活動の実際などを学ぶ。
 手話実技は聴覚障害学生の学園生活に使用されるものを多く取り入れ、日常的な支援に役立つ内容になっている。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 簡単な道案内など日常の会話ができるようになる。
 質問したり、質問に答えたりなど会話を楽しむことができる。
 手話歌を楽しむことができる。
 聴覚障害にもいろいろなパターンがあることを知る。
 日常生活に関する手話の読み取りや通訳ができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 手話技能(40%)、レポート(20%)、出席状況(20%)、障害者理解(20%)
出席数が10回に満たない場合は単位を認定しない。
目と目が合っていなければ交信できない障害なので、授業中の私語や目をそらしていると認められる場合は単位を認定しない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト…毎回プリント配布、参考文献…『わたしたちの手話 1』など手話の本
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 予習と復習:指文字完全習得、日常生活での数表現、自己紹介の方法(名前、学部学年、出身地、居住地、その他自己紹介に関わる用語)。
 知識:出身地の手話表現(方言など)。
 本学に在籍する聴覚障害学生との積極的交流。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 手話技能の習得も大切なことだが、聴覚障害者の言語や生活など、成因や背景にあるものにも目を向けてほしい。
 講義部分は定説にとどまらず書籍には記載されていない担当者の経験などが多く説明される。レポートは講義内容を踏まえた自分の意見を求められる。
 なんとしてでも、どのようにしてでも交信できることが大切である。「分かりません」とか「見ていませんでした」があってはならない授業であることを認識しておいてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
      実 技      講 義
【第1回】
 指文字復習       指文字の成り立ちと意味
【第2回】
 数表現、挨拶復習    手話の成り立ちと意味
【第3回】
 自己紹介         手話の利点と問題点
【第4回】
 家庭生活(買い物)   聞こえ方の違い
【第5回】
 家庭生活(地域の人たち) 手話に関する知識
【第6回】
 スポーツ        手話の諸相
【第7回】
 家庭生活(役所など)  聴力
【第8回】
 前半復習        補聴器
【第9回】
 家庭生活(生活一般)  コミュニケーションの条件
【第10回】
 旅行          ろう学校
【第11回】
 医療、学術       手話の造語運動
【第12回】
 日常会話の方法     家庭では
【第13回】
 会話(質問の方法)   難聴学級
【第14回】
 会話(長いやりとり)  福祉機器
【第15回】
 まとめ         私たちが望むこと