Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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図書館情報演習 中嶋  康
図書  2単位
【図書】 12-1-1501-0394-02

1. 授業の内容(Course Description)
 情報メディアの多様化や、情報量の増大という情報社会の中で、図書館は利用者の多様な情報要求に応える情報提供サービスが求められています。
 また、利用者自身が情報を収集→編集→発信できる能力、「情報リテラシー」の獲得を支援することが重要な業務となっています。
 ここでは前期の情報サービス概説において解説した、図書館における情報サービスの機能を実現するための実務について、演習を通して理解を深めます。
 具体的には、大学生に必要な情報活用の一連の流れにそって、
 1)情報探索・収集のための代表的な情報探索ツール(レファレンスツール)を使った探索演習
 2)インターネット上の情報利用の留意点と適切な情報収集技法の習得
 3)利用者にテーマ別の情報探索手段を紹介するパスファインダー作成実習を行います。
 また本学図書館での情報探索実習により、情報サービスの実務を体験します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 様々な情報探索ツールがある事を理解した上で、学生生活に、就職に、社会人になってからも役立つ情報活用能力を身につけることを目標にします。
 1)各種レファレンス・トゥールやインターネット情報資源を知り、適切に使いこなすことを学び、レファレンス・サービス基礎技術の習得と習熟を目指す。
 2)自分の専攻する専門分野における情報収集能力の向上を目指し、情報の比較・評価の技術を磨く。
 3)グループワークによりコミュニケーション能力の涵養をも目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席と課題レポート提出(30%)、課題レポート内容とグループワークへの積極的参加(40%)、最終個人レポート(30%)により総合的に評価します。
 ※ただし、出席は2/3以上、課題レポートは4/5以上の提出を評価の前提とします。
 ※毎回課題レポートを提出してもらいます。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 1)テキスト
長澤 雅男・石黒 祐子 編著『情報源としてのレファレンスブックス』新版 日本図書館協会、2004.5
 2)指定図書(購入の必要は無いがMELICの指定図書コーナー「図書館課程指定図書」で必ず内容を確認しておく事)
藤田節子『図書館活用術:探す・調べる・知る・学ぶ』新訂 日外アソシエーツ、紀伊國屋書店(発売)、2002.6
情報科学技術協会編『情報検索の基礎知識 新訂版』情報科学技術協会、2006.7
長澤 雅男・石黒 祐子 編著『問題解決のためのレファレンスサービス』日本図書館協会、2004.5
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 1)学習成果の復習と確認のため毎回レポート課題が出されるので、毎週1-2時間の自習時間の確保が必要。
 2)資料配布および課題の提出はWebClassで行います。WebClassを利用できる環境を準備して下さい。
 3)グループワークについても授業時間外の作業が必要になります。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 1)第1回目のイントロダクションで、履修希望者が情報教室の端末台数(45名)を超える場合は、抽選を行う。抽選では原則として4年生を優先する。他の曜日、時限の授業での履修が他の授業科目と重複する場合は次年度に履修すること。
 2)検索を行なうために必要な基本的なコンピューター操作を習得しておいてください。
   (授業は機器操作ができることを前提としています。)
 3)学内専用データベースの検索実習をおこなうため、学内LAN接続IDの取得を受講の条件とします。
 4)初回授業には必ず出席してください。
 5)授業に関する情報は必ずWebClassで確認してください。
   http://www.main.teikyo-u.ac.jp/center/teikyo_web_class.htm
 6)グループ活動を行うので調査の分担など積極的に参加し、無断欠席などでグループメンバーに迷惑をかけないこと。出席回数が少ないもの、グループ活動への参加が消極的あるいは非協力的であると判断した場合は、セメスターの途中であっても出席を停止し、単位を与えないこともあるので注意してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション 授業の進め方
  教科書指定
  実習準備
  授業目標と全体像
 情報サービスの全体像の確認
  前期の復習
  情報探索ツールとレファレンス
【第2回】
 検索実習(1)OPACの仕組みと図書・雑誌情報図書・雑誌情報
【第3回】
 検索実習(2)言語・文字情報の検索ツール
【第4回】
 検索実習(3)物事・事象の検索ツール
【第5回】
 検索実習(4)新聞・雑誌記事、統計・法判例情報の検索ツール
【第6回】
 検索実習(5)歴史・地理・地名情報の検索ツール
【第7回】
 検索実習(6)人物・人名・団体情報の検索ツール
 レファレンス・ツールの比較と評価(1)
 ※以下【第11回】までグループワークをおこなう
【第8回】
 レファレンス・ツールの比較と評価(2)
【第9回】
 レファレンス・ツールの比較と評価(3)
【第10回】
 レファレンス・ツールの比較と評価(4)
【第11回】
 レファレンス・ツールの比較と評価(5)
【第12回】
 レファレンス総合演習(1)パスファインダー作成
【第13回】
 レファレンス総合演習(2)パスファインダー作成
【第14回】
 レファレンス総合演習(3)パスファインダー作成
【第15回】
 まとめ