Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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宗教文化論 I 筒井 史緒
1群  2単位
【一群】 12-1-1501-1587-03

1. 授業の内容(Course Description)
 キリスト教の聖典であり、世界屈指のベストセラーであるともいえる『聖書』を読んでゆく。春期の本講義では旧約聖書を読んでいく。意外に知られていないが、旧約聖書はキリスト教だけでなく、ユダヤ教およびイスラム教にとっての聖典でもある。つまり旧約聖書を知ることは、世界のかなりの大部分の人々の宗教性を理解する鍵になるのである。
 しかしあの分厚く、とくに信仰を持たないものにはいかにもとっつきにくい書物を読むのは、やはり難しいことであろう。本講義では、聖書の中でもとくに有名なエピソードをピックアップして解説しながら、聖書入門のための基礎知識を学習してゆきたい。
 秋期のIIで新約聖書を読む予定であり、別個にも理解はできるが、聖書の全体像を把握するという点から見るならば併せて受講することが勧められる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・旧約聖書に見られる、イスラエルの歴史を学ぶ。
 ・異文化に対する理解を深める。
 ・「宗教」のあり方について個々人が考察する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末テストにて評価。持ち込みは指定の聖書のみ可、他はいっさい認めない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 共同訳聖書実行委員会 編『聖書 新共同訳』日本聖書協会 2,940円
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 一神教についてのあまたあるテクストに触れ、さまざまな角度から理解を深める。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義スタイルではあるが、ひとりひとり、自分の内面と対峙しつつ能動的に受講してもらいたい。
 さまざまな『聖書』が刊行されているが、かならず「新共同訳」と書いてあるものを購入すること。できれば旧約・新約の両方が入っているものを購入し、秋期の宗教文化(後期分)とともに受講することが勧められる。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 以下はあくまで目安。授業中、参考になる映画を観ることなどもある。
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 創世記① 天地創造~バベルの塔
【第3回】
 創世記② アブラハム
【第4回】
 創世記③ イサク、ヤコブ、ヨセフ
【第5回】
 映画『天地創造』鑑賞
【第6回】
 出エジプト記 モーセ
【第7回】
 映画『十戒』鑑賞
【第8回】
 ヨシュア記・史師記 ヨシュア、サムソンなど
【第9回】
 サムエル記上 サムエル、サウル、ダビデ
【第10回】
 サムエル記下・列王記上 ダビデ、ソロモン
【第11回】
 エズラ記・ネヘミヤ記・エレミヤ書・哀歌 バビロン捕囚
【第12回】
 イザヤ書・エゼキエル書 代表的預言者
【第13回】
 ダニエル書 黙示文学
【第14回】
 コヘレトの言葉・ヨブ記 知恵文学
【第15回】
 まとめ