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授業の内容(Course Description) |
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キリスト教の聖典であり、世界屈指のベストセラーであるともいえる『聖書』を読んでゆく。聖書は宗教のみならず、文学・思想・芸術、人名、慣用表現、暦や習慣、さらには合衆国大統領就任演説といったものにまであまねく浸透しており、欧米の生活のあらゆる側面にその影響を見て取ることができる。聖書を知らずして、ほんとうに欧米の文化を理解することはできないのである。 しかしあの分厚く、とくに信仰を持たない者にはいかにもとっつきにくい書物を読むのは、やはり難しいことであろう。本講義では、聖書の中でもとくに有名なエピソードをピックアップして解説しながら、聖書入門のための基礎知識を学習してゆきたい。あわせて、実際の習慣、絵画、映画、音楽、慣用表現などに触れることで、ふだんは気づかずに見過ごしていた、聖書の欧米文化へのひろい影響を感じていただきたい。 秋期の本講義では新約聖書を読んでいく。春期の I で旧約聖書を読む予定であり、別個にも理解はできるが、聖書の全体像を把握するという点から見るならば併せて受講することが勧められる。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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・イエスの思想を理解する。 ・「キリスト教」と「イエスの思想」の違いを学ぶ。 ・「宗教」について考察を深める。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末テストにて評価。持ち込みは指定の聖書のみ可、他はいっさい認めない。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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共同訳聖書実行委員会 編 『聖書 新共同訳』日本聖書協会 2,940円
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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キリスト教関係のテクストやニュースを探し、さまざまな角度から知識を深める。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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さまざまな『聖書』が刊行されているが、かならず「新共同訳」と書いてあるものを購入すること。できれば旧約・新約の両方が入っているものを購入し、春期の宗教文化(前期)とともに受講して欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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以下はあくまで目安。 【第1回】 イントロダクション 【第2回】 イエスの誕生 【第3回】 洗礼 【第4回】 山上の垂訓 【第5回】 たとえ話 【第6回】 奇跡 【第7回】 イエスの死 【第8回】・【第9回】 映画『パッション』鑑賞 【第10回】 復活 【第11回】 ペトロ 【第12回】 パウロの伝道 【第13回】 パウロの神学 【第14回】 ヨハネ黙示録 【第15回】 まとめ
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