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授業の内容(Course Description) |
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現在の日本は、世界の経済大国とはいえ、決して独立国の体をなしていない。特に米国に安全保障を委ねている現状では日本の経済も米国に同調せざるを得ず、独自の政策も取れない状況である。近代の世界情勢を学び、日本の今置かれている状況を理解し、将来の日本を見極めてゆくための基礎知識を学んでもらいた。そして、これらは後期の国際政治経済IIで学ぶ実社会で起きている事象を理解するためにも必要な知識と考えてください。 この国際政治経済Ⅰでの授業は歴史的な部分が多く、現在の国際政治経済ではないとクレームする履修者が毎年数人おります。歴史を学ぶ意思の無い者は履修しないようにしてください。下記の授業の内容を良く読み、履修するかどうか決めてください。単に単位を取りたいという者には高いハードルを設けてあり易しくはありません。又この授業では授業支援システム「LSM」を使用しますので、これを使用出来る環境を構築しておいて下さい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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近代における重要な事項を学び、世界の中での日本の現在置かれている立場を理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末論文試験の成績を40点、中間で小論を書いてもらう予定です。これが20点、授業に対するアンケート1回、10点、これに出席点30点(2点×15回)を加え、100点満点で60点以上を合格とします。また出席日数が2/3(15回の内10回)未満の場合は不合格となります。 前期、国際政治経済Ⅰで不合格となった場合は後期、国際政治経済Ⅱの履修はできませんので注意してください。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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特に指定図書は使いません。講義はパワーポイントにて行い、講義内容については授業支援システム「LSM」にて公開します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義内容の詳細は帝京大学八王子キャンパスのHPの授業支援システム「LSM」で公開します。予習、復習に活用してください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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皆様は、ほとんどの方が日本という村社会で育っており、世界がどう動いているか理解していないのではないでしょうか。私の海外生活で得た知識を少しでも伝え、世界の中の日本の立場を認識していただき、将来の良き市民として、正しい判断が出来るための手助けが出来れば良いと考えています。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション:自己紹介、授業の内容、到達目標、進め方、成績評価等の説明。 【第2回】 明治維新前後の日本と世界: 日本が鎖国から世界との交流を始めた黎明期に日本の為政者は何を行ったか。列強の植民地主義に対抗し、いかに近代化を進めたかについて学ぶ。 【第3回】 日清、日露戦争、第一次世界大戦: 何故清国、ロシアと戦うことになったのか、そして第一次世界大戦での日本の立場を学ぶ。 【第4回】 第二次世界大戦への道: 何故経済規模がアメリカの1/10程度の日本がこの大国に挑む様な馬鹿げたことを行ったのか、ヘレン・ミアーズの「アメリカの鏡・日本」を紹介し、世界の情勢と日本の政治体制からその原因について考える。 【第5回】 第二次世界大戦: 日本が戦争に突入するに至った状況から終戦までを検証する。 【第6回】 GHQによる日本統治: アメリカは戦後どのように日本を統治するつもりであったか。東京裁判、憲法改正等を通じてアメリカの意図を検証する。 【第7回】 GHQによる対日政策の転換: ケナンによる対日政策変更により日本はアメリカの敵国から同盟国にと変えられてゆく。そしてサンフランシスコ講和条約、日米安全保障条約を締結することになる。 【第8回】 独立後の日本: 日ソ共同宣言によるソ連との国交回復、日米安全保障条約改定等日本の復興期における日本周辺事態(ベトナム戦争、文化大革命等)について学ぶ。 【第9回】 小論試験: 今までに学んだ中から課題を与え小論を書いてもらう予定。 【第10回】 日本復興と中国の台頭: 中国の台頭により米国は台湾の中華民国政府から大陸の中華人民共和国を正式な中国代表と見なした。日本もアメリカに追随してゆく過程を学ぶ。日米間では沖縄返還が実現する。 【第11回】 日米貿易戦争: 繊維から始まり、自動車、半導体などの日本からの輸出がアメリカの産業に打撃を与えるということで、日本は輸出の自主規制を強いられるが、その協定を結ぶまでの経緯について学ぶ。 【第12回】 日本経済の後退: 日本のバブル経済が弾け、日本は長いリセッション(経済後退)が始まる。その経緯とその後の日本経済について考える。 【第13回】 米国と中国/米国とロシアとの関係について: 戦後の断絶期から米中の国交回復、そしてG2と呼ばれれる世界をこの2国が主導してゆくという現在までの体制を考えてゆく。米ロについては、旧ソ連が解体された後、ロシアは経済規模を縮小されたが、依然として強大な核保有国であり、資源国でもあり、日本、アメリカ、中国との関係は重要である。その関係を包括的に学ぶ。 【第14回】 日米安保体制の再定義: 安保条約、安保改正、日米防衛協力指針(ガイドライン)、日米安保共同宣言、新ガイドラインという経緯を経て、日米関係は緊密になってゆくが、その過程と今後の日米関係について考えてういく。 【第15回】 まとめ・期末論文試験 前期で学んできたテーマから課題を出し、1500字程度にまとめてもらう小論文試験です。
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