Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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資料組織演習 仁上 幸治
図書  2単位
【図書】 12-1-1501-1878-02

1. 授業の内容(Course Description)
 図書館が収集する情報は紙媒体だけではなく、インターネット上の情報など多種多様な電子媒体に及んでいる。また、情報量の爆発的な増大を特長とする情報化社会にあって、市民が必要な情報を効果的効率的に探し出せるようにするには、図書館の目録情報がこれまで以上に重要になっている。目録形態は従来のカード式からOPAC(オンライン公開目録)へと進化し、MARC(機械可読目録)や書誌ユーティリティー(共同目録システム)の利用による共同化・共通化が進み、目録業務自体の外部委託が拡大した結果、図書館内の目録関連の実務も大きく変化している。
 こうした状況の中で、目録情報を作成・管理する側の図書館員には、データベース構築やメタデータ作成についての高い専門的な知識と能力が要求されている。
 当科目では、「資料組織概説」(3年春学期配当)で学んだデータベースと情報検索、目録情報の基礎知識を前提に、分類番号の付与や、目録規則に基づく書誌情報作成の演習を行なう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 分類や件名、目録規則が果たす役割の重要性を理解し、実際に書誌データの作成ができるようになり、さらに自分の興味ある分野に関する文献リストを簡単なデータベースとして作成できるようになることを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 ・出席(20%)、レポート(50%)、試験(20%)、授業参加度(10%)の総合評価。
 ・毎回、次回までの復習レポートがある。
 ・初回・最終回を含む3分の2以上の出席と、課題レポート全点期限内提出が必須。出席やレポートに不正があった場合は自動的に不合格とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:柴田正美『資料組織概説』日本図書館協会、2008.(JLA図書館情報学テキストシリーズ; 2-9)、1,890円
 指定図書:もり・きよし原編『日本十進分類法』新訂9版 日本図書館協会分類委員会改訂、日本図書館協会、1995.8. 2冊
      日本図書館協会目録委員会編『日本目録規則』1987年版、改訂3版、日本図書館協会、2006.6
 *上記2点の指定図書については、図書館の指定図書コーナー「図書館課程指定図書」で必ず実際に手にとって内容・構成を確認しておくこと。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回、学習内容の復習のため次回までの復習レポートが課される。毎週1-2時間の自習時間の確保が履修の必須条件である。次回授業中に自習成果のミニ発表と討論を行うので充分な準備をして授業に臨むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 1)「資料組織概説」を履修済みであることが履修条件。
 2)第1回目授業は出席必須。履修希望者が端末教室の定員(55名)を超える場合は、抽選を行う(原則として4年生優先)。落選者は他の曜日・時限のコマまたは次年度への履修変更となる。やむをえず欠席する場合は事前に相談すること。事前相談がなかった場合、第2回目以降の出席は認めない。
 3)専門職としての司書を目指す強い意欲のある学生を求める。「とりあえず取っておく」的な動機で履修しないこと。
 4)学習到達目標に掲げた専門的な知識・技能・姿勢を実質的に身に着けるため、文献調査・レポート作成・発表・討論を徹底的に反復練習する。積極的な授業参加が求められる。
 5)所属学科の科目の時間割と調整のうえ、学期・曜日・時限の異なる5コマから選択すること。
 6)パソコン、メール、ウェブ、ワープロソフトについて初級以上の知識・技能が必須。
 7)授業中は私語、読書、ケータイ等の行為は一切禁止。違反者は即刻履修無効とする。
 8)コミュニケーション力向上のためグループ討論と個人発表を行うので、学期中3回以上の挙手発言が単位取得の必須条件。発言する意思のない学生は履修しないこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション:定員調整・抽選
  授業準備と授業概要
  教科書指定 成績評価方法
【第2回】
 資料組織の実際と組織化の基本 日本目録規則概要(1)
【第3回】
 日本目録規則概要(2)
【第4回】
 書誌情報作成演習(1)
【第5回】
 書誌情報作成演習(2)
【第6回】
 書誌情報作成演習(3)
【第7回】
 件名標目とキーワード1
【第8回】
 件名標目とキーワード2
【第9回】
 件名標目とキーワード3
【第10回】
 分類と請求記号 NDC分類演習(1)
【第11回】
 NDC分類演習(2)
【第12回】
 NDC分類演習(3)
【第13回】
 NDC分類演習(4)
【第14回】
 NDC分類演習(5)
【第15回】
 テスト(授業内)
 *授業計画は学習進捗状況によって変更することがある。