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授業の内容(Course Description) |
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図書館は情報・資料を収集し、それを利用者に提供しているが、収集した情報・資料への利用者のアクセスを可能とするため、その内容を文字情報や記号に置き換えて組織化する。OPAC検索の結果として表示される「書誌情報」がそれである。 この授業では、図書館が扱う情報・資料の媒体にアクセスする手がかりとして、一般的に用いられている「記述目録法」と「主題目録法」を中心として、情報・資料の組織化に関する理論と基本的技術を学ぶ。 また、インターネット情報資源の組織化(メタデータ化)に関しても触れる。 「資料組織演習」(3年秋学期配当)の履修前提条件となる科目である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1)主として活字媒体の情報・資料の組織化(メタデータ化)についての基礎とその理論と基本技術を習得する。 2)インターネット上のデジタル情報資源のメタデータ化についての理論と基本技術を学ぶ。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・出席(60%)、レポート(30%)、授業参加度(10%)の総合評価。 ・初回・最終回を含む3分の2以上の出席と、毎回の課題レポート全点期限内提出が必須。出席やレポートに不正があった場合は自動的に不合格とする。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:柴田正美『資料組織概説』日本図書館協会、2008.(JLA図書館情報学テキストシリーズ; 2-9)、1,890円 指定図書:もり・きよし原編『日本十進分類法』新訂9版 日本図書館協会分類委員会改訂、日本図書館協会、1995.8. 2冊 日本図書館協会目録委員会編『日本目録規則』1987年版、改訂3版、日本図書館協会、2006.6 *上記2点の指定図書については、図書館の指定図書コーナー「図書館課程指定図書」で必ず実際に手にとって内容・構成を確認しておくこと。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回、学習内容の復習のため次回までの復習レポートが課される。毎週1-2時間の自習時間の確保が履修の必須条件である。次回授業中に自習成果のミニ発表と討論を行うので充分な準備をして授業に臨むこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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1)学期開始時点で必ずこのシラバスをオンラインで再確認すること。 2)第1回目のオリエンテーションは、授業の進め方や成績評価方法の重要な説明があるので必ず出席すること。やむをえず欠席する場合は事前に相談すること。事前相談がなかった場合、第2回目以降の出席は認めない。 3)専門職としての司書を目指す強い意欲のある学生を求める。「とりあえず取っておく」的な動機で履修しないこと。 4)学習到達目標に掲げた専門的な知識・技能・姿勢を実質的に身に着けるため、文献調査・レポート作成・発表・討論を徹底的に反復練習する。積極的な授業参加が求められる。 5)パソコン、メール、ウェブ、ワープロソフトについて初級以上の知識・技能が必須。 6)授業中は私語、読書、ケータイ等の行為は一切禁止。違反者は即刻履修無効とする。 7)コミュニケーション力向上のためグループ討論と個人発表を行うので、学期中3回以上の挙手発言が単位取得の必須条件。発言する意思のない学生は履修しないこと。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業オリエンテーション 【第2回】 目録(1):目録とは 【第3回】 目録(2):書誌情報(OPACを見直す) 【第4回】 目録(3):日本目録規則(NCR)の仕組み 【第5回】 目録(4):日本目録規則(NCR)の使い方 【第6回】 目録(5):目録作成の実際 【第7回】 件名(1):件名とは 【第8回】 件名(2):件名標目表(BSHとNDLSH) 【第9回】 件名(3):件名付与の実際 【第10回】 分類(1):分類とは 【第11回】 分類(2):日本十進分類法(NDC)の仕組み 【第12回】 分類(3):日本十進分類法(NDC)の使い方 【第13回】 分類(4):補助表(形式区分・地理区分など) 【第14回】 分類(5):分類付与の実際 【第15回】 授業のまとめ、学習成果の自己評価、授業評価 *授業計画は学習状況によって変更することがある。
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