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授業の内容(Course Description) |
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われわれはふだん自分の暮らす「地域」はあらかじめ決まったまとまりと考えがちだ。しかし、その「地域」を成り立たせる区分は、実際は長期的な人間の関わりと営みの中で形成されてきたものである。 その人間の営みは「地域」の自然環境に大きな影響をあたえ、マクロなレベルでは環境問題としてわれわれ自身にはねかえってきている。本講義では中国の雲南省を例に、人間の営みと「地域」の生態環境との相互関係について考えていきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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人間と環境の関わりによる長期変動、すなわち生態環境史を通して、われわれが直面する環境問題や地域の現状について理解を深める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(85%)及び平常点(15%)より評価する。 平常点は出席確認を兼ねた不定期のレスポンスペーパー等より判断する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書はとくに指定しない。授業に必要な参考資料は適宜プリントを配布し、関連文献はその都度紹介する。 授業全体の枠組み理解を助けるために以下の文献を挙げる。授業後図書館を活用するなどして該当箇所を参照し、各自で理解を深めてもらいたい。 『東ユーラシアの生態環境史』(世界史リブレット83)上田信,山川出版社,2006年 『中国雲南少数民族生態関連碑文集』唐立(編),総合地球環境学研究所,2008年 『論集 モンスーンアジアの生態史―地域と地球をつなぐ(第2巻)地域の生態史』クリスチャン・ダニエルス(責任編集),弘文堂,2008年 『コモンズの地球史――グローバル化時代の共有論に向けて』秋道智彌,岩波書店,2010年 『生態史から読み解く環・境・学―なわばりとつながりの知』秋道智彌,昭和堂,2011年
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義で紹介した内容について、上記参考文献及び適宜紹介する関連文献の該当箇所を図書館の活用等を通して読んでおくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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時間外学習を前提として授業を進める。 また、各自関心を持った事項については図書館の活用等を通じ自主的な学習を期待したい。 なお、講義中は私語を慎むこと。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:雲南省とは? 【第2回】 雲南の民族と文化 【第3回】 雲南各民族の生業と地理的分布 【第4回】 雲南の生活と技術①山地農業:焼畑 【第5回】 雲南の生活と技術②山地農業:棚田 【第6回】 雲南の生態環境史①イントロダクション 【第7回】 雲南の生態環境史②移民と入植 【第8回】 雲南の生態環境史③鉱業開発とその影響 【第9回】 雲南の生態環境史④塩業開発とその影響 【第10回】 雲南の生態環境史④碑文からみる環境変遷 【第11回】 雲南の生態環境史⑤碑文からみる資源管理 【第12回】 雲南の生態環境史⑥碑文からみる環境認識 【第13回】 「コモンズ」とは何か 【第14回】 「賢明な」環境利用とは? 【第15回】 まとめ(予定)
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