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授業の内容(Course Description) |
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中国文化は東アジアだけでなく東南アジアにまで至る広い地域で伝統文化の形成に大きな影響力をもった。しかしその内容は我々の想像以上に多様であり、また長い歴史を通して求心力を保持し存続してきた特筆すべき存在でもある。本講義ではこの中国伝統文化の形成と拡大について理解を深めていきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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中国文化の多様性について、周辺民族圏も視野に入れて理解を深めるとともに、中国文化が長い歴史を通じいかにして強い影響力と求心力を獲得していったかについて、一定の理解を得ることを目的とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(80%)及び平常点(20%)により評価する。 平常点は出席確認を兼ねた不定期のレスポンスペーパー及び授業の区切りの小テストによる。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書はとくに指定しない。授業に必要な参考資料は適宜プリントを配布し、関連文献はその都度紹介する。 授業全体の枠組み理解を助けるために以下の文献を挙げる。授業後図書館を活用するなどして該当箇所を参照し、各自で理解を深めてもらいたい。 『中国文明の歴史』(講談社現代新書1761) 岡田英弘,講談社,2004年 『多民族国家 中国』(岩波新書新赤版938) 王柯,岩波書店,2005年 『世界単位論』(学術選書049)高谷好一,京都大学学術出版会,2010年 『華僑』(岩波新書新赤版382) 斯波義信,岩波書店,1995年
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義で紹介した内容について、上記参考文献及び適宜紹介する関連文献の該当箇所を図書館の活用等を通して読んでおくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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時間外の自主学習を前提として授業を進める。 また、各自関心を持った事項については図書館の活用等を通じ自主的な学習を期待したい。 なお、講義中は私語を慎むこと。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 「中国世界」とその領域 【第3回】 「中国世界」と「地域単位」 【第4回】 中国の「民族」と周辺民族圏① 【第5回】 中国の「民族」と周辺民族圏② 【第6回】 中国の「民族」と周辺民族圏③ 【第7回】 「中華」の成立 【第8回】 中国世界とその拡大 【第9回】 中国世界の拡大と文化の変容① 【第10回】 中国世界の拡大と文化の変容② 【第11回】 中国世界の拡大と文化の変容③ 【第12回】 伝統社会の政治と社会 【第13回】 ネットワークで広がる中国 【第14回】 伝統王朝から近代国家へ 【第15回】 まとめ(予定)
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