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授業の内容(Course Description) |
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「行動規範」というとき、ひとはふつう「宗教」「道徳」「法」という三つの規範を思い浮かべることだろう。では、これら三つの行動規範は相互にどのような関係にあるのだろうか。われわれはともすると「法」は「宗教」や「道徳」から分離されていることを自明視しがちである。しかし、このような考え方が確立するのは歴史的にはそう古いことではない。このような考え方は17世紀ヨーロッパにおけるいわゆる「自然法学」の発展とともに明確な形をとるようになるのである。しかも、忘れてならないのは、この同じ時期には、このような考え方に反対する人々もいたということである。そこで、本講義では、グロティウス、ホッブズ、プーフェンドルフ、そしてライプニッツの自然法学を取り上げる。そのことによって、「宗教」および「道徳」からの「法」の分離という通念がどのようにして確立されてきたのか、またそのような考え方に対してどのような批判が成り立ちうるのか、考察する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①グロティウス、ホッブズ、プーフェンドルフ、ライプニッツ、各哲学者の用いている哲学用語を簡潔に説明することができる。 ②上記四人の自然法学の特徴を相互に対比しながら説明することができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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①準備学習(30点) グロティウス、ホッブズ、プーフェンドルフ、ライプニッツ、各哲学者ごとに1回ずつ、計4回、一問一答形式の宿題を課す。 ②振り返りシート(20点) グロティウス、ホッブズ、プーフェンドルフ、ライプニッツ、各哲学者ごとに1回ずつ、計4回、学習に対する意欲・関心・理解を確認する。 ③テスト(50点) 最終授業にて実施。授業で学んだ用語のうち、重要なもの4つについて解説してもらう。 なお、成績評価の詳細については第1回授業で説明する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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J.B.シュナイウィンド(著)、田中(監訳)・逸見(訳)、『自律の創成―近代道徳哲学史―』、法政大学出版局、2011年。 和田小次郎、『近代自然法学の発展』、有斐閣、1951年。 その他については授業中に適宜紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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上記3(成績評価方法)で述べたとおり、宿題を4度、テストを1度、それぞれ課すので、それに必要な学習をすること。具体的な学習方法については授業中に説明する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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受講希望者は第1回授業に必ず参加すること。第2回目からの参加は原則として認めない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション① 【第2回】 イントロダクション② 【第3回】 グロティウスの自然法学① 【第4回】 グロティウスの自然法学② 【第5回】 グロティウスの自然法学③ 【第6回】 ホッブズの自然法学① 【第7回】 ホッブズの自然法学② 【第8回】 ホッブズの自然法学③ 【第9回】 プーフェンドルフの自然法学① 【第10回】 プーフェンドルフの自然法学② 【第11回】 プーフェンドルフの自然法学③ 【第12回】 ライプニッツの自然法学① 【第13回】 ライプニッツの自然法学② 【第14回】 ライプニッツの自然法学③ 【第15回】 まとめ・期末試験
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