1. |
授業の内容(Course Description) |
|
「正しく考える」とはどのようなことだろうか。どのような条件の下で人間の思考が正しく展開されるのか。言い換えれば真と偽、妥当と非妥当の条件を研究する学問が論理学である。したがって、論理学は、筋道だった議論を構築したり、間違った主張を批判したりする「自ら考える力」を養うための、最も重要なツールの一つであると言うことができる。本授業では、いわゆる伝統的形式論理学の構成の大枠に従いつつも、日常的な生活レベルにおける事例に即しながら、論理学の基礎を学ぶ。具体的には、誤謬論、概念論、判断論までを取り扱う。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
①ある推理についてその誤謬を見つけ、それがどのような誤謬であるか説明することができる。 ②ある概念の対が与えられた場合、それら概念相互の関係の種類を正しく指摘ことができる。 ③ある定義が与えられた場合、その定義がどのような種類のものであるかを正しく指摘することができる。 ④定義の規則を運用して、不当な定義を批判することができる。 ⑤分類の原理を運用して、分類の誤りを正すことができる。 ⑥判断の種類をすべて挙げることができる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
①期末試験(95点) ②リアクションペーパー(5点) 詳細については第1回授業で説明する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
教科書は特に指定しない。参考文献は授業中に適宜紹介する。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
毎回の授業の最後に問題を出すので、次回の授業までに考えておくこと。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
論理学は「自ら考える力」を養うことを主眼とする学問である。したがって、授業に主体的に参加する学生を歓迎する。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 イントロダクション 【第2回】 誤謬論(1) 【第3回】 誤謬論(2) 【第4回】 概念論(1)概念と名辞、概念の内包と外延 【第5回】 概念論(2)概念の種類 【第6回】 概念論(3)概念の種類、つづき 【第7回】 概念論(4)定義とその種類 【第8回】 概念論(5)定義とその種類、つづき 【第9回】 概念論(2)分類とその種類 【第10回】 判断論(1)判断とは何か 【第11回】 判断論(2)判断の量と質、定言判断 【第12回】 判断論(3)定言判断の標準形式、周延、オイラーの図 【第13回】 判断論(4)仮言判断 【第14回】 判断論(5)選言判断 【第15回】 まとめ・期末試験
|