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授業の内容(Course Description) |
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「立体的文学(文化)へのいざない」「ドラマチックな日本文化の表現術」をテーマに、現役の脚本家(シナリオライター)である講師が、今まで平面でしかとらえられなかった日本文化(文学、音楽、芸能、民族学、哲学など)に立体的構成を用いて、現代に蘇らせ、作品の真髄、より深いテーマ性を理解すべく、構成法を概説し、共に創作をするものである。他では学習する機会のない、文学としての脚本術(シナリオ術)、映画やドラマの構成法、コミュニケーション術(セリフ、会話の作り方)、実際の映画作りの体験も盛り込む。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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様々な日本文化(小説、音楽、社会現象、民族、哲学など)を素材に、生徒たちが自らテーマを選択し、立体化構成法を用いて、映画や戯曲、ノンフェクション映像、アニメーションなどの原作や脚本、構成法や創作術を学ぶ。特に自らの想像力を養い、日本文化の創造と創作の根底にある、人間像をとらえ表現法を習得することを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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評価は出席、授業中の学習意欲、期末試験としてのレポート提出により行う。レポートは、複数の課題テーマより、独自の想像力と思想力、期末期までの講義内容の理解度を総合的に評価の対象とする。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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講義中に、テキストの代用となる資料を配布。必要な参考文献がある時は、そのつど紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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夏季休暇を利用し、希望者には映画やドキュメンタリーの実際の創作現場を、プロの監督や技術者と共に、体験学習する機会を作ります。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日本文化Ⅰでは、2010年度春期の授業で、日本の名作を立体化させ、学生たちの有志を集い、映画を創りました。平面である作品が現代の日常に蘇り、全員で構成術と創作術を用いて、作品(脚本)を創りました。さらにその撮影現場に参加した学生もとても貴重な体験ができたとの感想です。様々な学部の生徒が社会に出たときの、企画力、創造力、実践力、協調性を発揮できる場を作ります。本年度は、さらに自由な想像力で、他にない立体化の創作を学習し、実際に体験できるカリキュラムを目指します。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業ガイダンス「ドラマチックな想像の世界の第一歩へ」 【第2回】 「日本文化の名作の心を読む」 【第3回】 「日本文化、不朽の名作の題材への探求」蘇らせる名作を選択、各々のアンケートをもとに探求 【第4回】 「題材作品の真髄を探ろう」実践・「名作を実際に立体化する基礎を学ぶ①」 【第5回】 「題材作品の真髄を探ろう」実践・「名作を実際に立体化する基礎を学ぶ②」 【第6回】 概説「フィクションとノンフィクション作品の構成の違い」実践「題材作品のテーマ」 【第7回】 概説「哲学的思想の作品に迫る」実践「題材作品の素材集め」 【第8回】 概説「古き良き時代と現代の作風の違いについて」実践「創作の心得とストーリー」① 【第9回】 実践「創作の心得とストーリー」② 【第10回】 概説「原作とオリジナル作品の構成法の違い」実践「題材作品の構成法・プロット」 【第11回】 「題材作品の構成法・箱書き」 【第12回】 「題材作品の構成法・シナリオ①」 【第13回】 「題材作品の構成法・シナリオ②」 【第14回】 「題材作品の構成法・シナリオ③」 【第15回】 「ドラマチックな想像の立体化」まとめと発表
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