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授業の内容(Course Description) |
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【芸術の哲学(19世紀以前の伝統)】 様々な形態の芸術作品の背後にはその作品が産み出された歴史的、理論的背景があり、西洋における芸術論、或いは美学は古代ギリシアに淵源する長い伝統をもっています。芸術とはどのような営為であり、或いは「美」とはどのような事柄であるのか、このように私たちが「芸術」や「美しさ」について考察することは、この伝統を踏まえてこそ可能となります。そこで、本講義ではこのような伝統を形成した思想家の考えを、適宜具体的な芸術作品にも触れながら、検討することを目指します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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芸術とそれをめぐる諸問題に関して、代表的な思想家や哲学者の考察を手引きにして説明し、自分なりの見解を示すことができる、これを目標とします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(40%)、試験或いはレポート(60%)によって評価します。 期末試験欠席者は評価をくだせませんので、必ず受けてください。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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適宜授業中に指示します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業のなかで出される「問い」に対する応答を作成すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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扱われた主題に対して、質問、疑問、感想などをリアクションペーパーに書くことによって、日ごろから授業に積極的かつ主体的に参加してください(最後のテストだけを受けてもまず合格することはできません)。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(講義の概要) 【第2回】 「芸術」を思索するための準備(芸術をめぐる哲学の歴史的概観) 【第3回】 プラトン1(芸術とミメーシス) 【第4回】 プラトン2(芸術とイデア論) 【第5回】 アリストテレス1(芸術と自然) 【第6回】 アリストテレス2(『詩学』の問題圏とプラトン芸術論との対比) 【第7回】 カント1(カント美学の概要) 【第8回】 カント2(美と自然) 【第9回】 カント3(天才論と崇高論) 【第10回】 ヘーゲル1(ヘーゲル美学の概要) 【第11回】 ヘーゲル2(美の帰趨) 【第12回】 ヘーゲル3(絵画論) 【第13回】 ヘーゲル以後の芸術論(シェリング、ショーペンハウアー) 【第14回】 これまでの講義の総括 【第15回】 まとめとテスト
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