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授業の内容(Course Description) |
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遺伝は生命システムの基本であり、それに関する知識は生命現象全般を理解する上で欠かせない。この講義ではマクロ(個体間の形質伝達)およびミクロ(分子に書き込まれた情報の発現)の両面から遺伝に関する基本原理の理解に努め、それを通して、「生命とは何か、また、その具体的存在としての生物や人間とは何か」についての認識を深めることを目標とする。講義前半では、伝達遺伝理論の基本(メンデル遺伝学)とヒトへの適用上の問題点を学ぶ。さらに後半では、物質としての遺伝子の特性に関して基本事項を学び理解を深める。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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生命の在り方に理解を深め、たとえばヒトの遺伝的疾患の背景や遺伝様式などに関して自分自身で考え、自分自身の言葉で説明できるようになること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(成績評価上のウエイトとして、おおよそ80%)および出席状況や随時の課題レポート等(同20%)により総合的に評価する。規定回数(2/3)以上の出席は単位認定上の必須要件である。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『人間の遺伝学』S. シンガー 著(関谷 訳)、東京化学同人 さらに、随時配付されるプリント資料を教材として活用する。 参考文献:『エッセンシャル遺伝学』ハートル&ジョーンズ 著、培風館 『遺伝学の誕生』中沢信午 著、中央公論社 『DNAの一世紀I』『DNAの一世紀Ⅱ』ポーチュガル&コーエン 著、岩波書店 『ヒトの変異』A. M. ルロワ 著、みすず書房 『偶然と必然』J. モノー 著、みすず書房
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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最初に教科書の春期学習相当部分を通覧すること。また、各週の受講にあたり、講義該当部分を事前に読んでおくこと。講義終了後は、知識の確認・補完上、上記参考文献を参照することが望ましい。本教科は随意選択科目であり、ある程度の基礎的知識があり、その上でさらに知識を深めたいという受講者を想定して講義を進める。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義内容に関して明確な学習意図をもって、受講すること。単に単位数を満たすという目的では、講義する側、受ける側双方にとって不毛である。欠席は次回以降の受講上支障となることに十分留意されたい。初回の講義には必ず出席すること。各講義時の出欠記録はカードリーダーによる。出欠記録に不正があった場合、それ以降の出席停止など相応の対処をとる。正規開始時刻から20分を過ぎた遅刻は出席扱いとしない。指定された教科書は必携。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 はじめに 講義の概要と履修上の注意、説明をおこなう。 【第2回】 メンデル遺伝学-1.メンデルによって提示された遺伝に関する洞察と仮説的理論(遺伝粒子説)の基本を理解する。 【第3回】 メンデル遺伝学-2.メンデルの仮説の検証、特に分離および独立性と減数分裂との関連を明確に理解する。 【第4回】 ヒトのメンデル遺伝形質-1.ヒトの常染色体優性・劣性遺伝形質に関して具体的事例で理解する。 【第5回】 ヒトのメンデル遺伝形質-2.同上(続) 【第6回】 ヒトのメンデル遺伝形質-3.X連鎖、Y連鎖形質の概略と遺伝様式を理解する。 【第7回】 ヒトのメンデル遺伝形質-4.同上(続) 【第8回】 遺伝子のつくりと働き-1.遺伝子の一次産物であるタンパク分子の成り立ちについて基本的な理解をはかる。 【第9回】 遺伝子のつくりと働き-2.遺伝子の物質的基盤である核酸の成り立ちについて理解する。 【第10回】 遺伝子のつくりと働き-3.同上(続) 【第11回】 遺伝子発現-1.DNA上の塩基配列がどのようにタンパク分子の一次構造をきめるか、その基本的図式を学ぶ。 【第12回】 遺伝子発現-2. 同上(続) 【第13回】 DNAの複製と突然変異-1.DNAの複製原理と分子レベルの突然変異を理解する。 【第14回】 DNAの複製と突然変異-2.同上(続) 【第15回】 まとめ、試験
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