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授業の内容(Course Description) |
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HIV感染の問題は未だ解決されておらず、治療薬も十分にはない現状である。又、国際化時代の今日、エボラ出血熱やマールブルク熱などの感染力の強い輸入感染症の蔓延のおそれもある。更に、B型肝炎やC型肝炎、日和見感染や真菌症などの様々な疾患が解明されてきたが、我々の周囲には恐ろしい病原体が数多く存在していることがわかってきた。更に、老人社会における骨粗鬆症や血管障害及び悪性腫瘍の多発も大きな社会問題となっている。日本人の食生活も欧米化すると共に、糖尿病や痛風、肥満にも強い関心がよせられ、ダイエット方法などの本が多数出版され、健康食品が注目を浴びている。大腸癌や乳癌も食生活の変化とともに増加している。このような時代に、日常生活における、病気の常識的な把握は必須であり、大学生として当然持つべき知識が要求される。人体病理解剖所見を提示しながら、様々な疾患の概要を述べる。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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現代社会で問題となっている疾患や医療の概要を理解し、健康を保つための基本を身につけることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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最終講義日に、講義後に筆記テストを行い、成績を評価する(100%)。60点以上を合格とする。 医療技術学部は6割以上の出席が必要である。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『生活の医学』太田孝夫 編著 八千代出版
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回講義終了時に次回の講義の主題を話すので新聞やインターネット等も参考として予習をするように心掛ける。専門用語などあらかじめ覚えておくことが望ましい。 講義をうけたら必ずその日に復習することが重要である。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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積極的に医学に興味をもち、質問などをすることを要望する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】~【第15回】 1つの疾患又は、症候群の解説を行いながら、家庭医学知識を話す。主題となる主な疾患は、肝炎、白血病、骨疾患、筋関節疾患、真菌症、糖尿病・狭心症、アルツハイマー病・老人ボケ、癌のいろいろ、輸入感染症、脳出血、食中毒(O-157他)などである。又、狂牛病やビタミンなどのトピックスな話題も同時に話す。これらの疾患の概略を把握しながら一般常識を身につけてほしい。
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