Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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現代社会と教育 I 井上 史子
1群  2単位
【一群】 12-1-3082-3064-03

1. 授業の内容(Course Description)
 現代の教育における諸問題について、初等中等教育および高等教育現場における実践をベースに概説する。授業は、グループ討議やミニディスカッションを取り入れながら検討するので、主体的な取組が必要である。
 なお、「現代社会と教育Ⅰ」ではとくに初等中等教育をめぐる課題を中心に授業を進める。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.現代の教育の諸問題について、その背景や原因、検討すべき課題を指摘できる。(知識・理解)
 2.現代の教育の諸問題について、現代社会との関連から、解決策や対処すべき課題に関して自らの意見を述べることができる。(思考・判断)
 3.教育問題に関して興味関心を持ち、自ら調べ、考える態度を持つ。(関心・意欲・態度)
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 ・レポート試験 40%
  現代の教育の諸相に関して、一つもしくは複合的なテーマについて、複数の文献に当たり、多角的に考察し、自らの意見を述べる。(注意) ①自らの意見と引用、参考にした意見とが区別できるよう、引用・参考部分にアンダーラインを引き、文末に出典を必ず明記して下さい。 ②小レポートよりも深く多面的に考察したものを求めますので、厳しい採点をする予定です。
 ・平常点評価  60%
  小レポートについては授業時間内に各自が提出して下さい。授業終了後の提出は受け取りません。小レポートは単なる授業の感想ではなく、課題に対する自分の回答や意見、授業内で出た意見の総括など、授業に主体的に参加していなければ答えられない内容とします。評価については第1回目の授業で詳しく説明します。
 ・毎回、出席を取ります。3分の2以上の欠席(公欠を除く)があった場合、期末レポートの提出資格を失うこととします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 毎回の授業で、その日の内容に関して参考図書、参考URLを紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業ではグループディスカッションなども行います。自分の意見が言えるよう、日頃から積極的に文献検索や資料研究などの授業外学習を大いに進めて下さい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 遅刻や私語、携帯電話の使用、授業中の飲食などは絶対にしないようにして下さい。学生としての心構えですし、他の学生の皆さんの迷惑にもなります。各自がマナーを守り、お互いに気持よく学べる学習環境をつくりましょう。受講に際してとくに対応が必要な場合(病気や怪我、障害など)は遠慮なく申し出てください。出来る限り分かりやすく、興味を引く授業を心がけます。授業に対する要望があれば、小レポートに書いてください。できることであれば、次回から配慮します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
 【キーワード】自己紹介、授業の到達目標・授業の進め方・成績評価方法等の説明、各回の授業概要の説明
【第2回】
 現代社会の諸相
 【キーワード】「社会」をさまざまな視点から考える
【第2回】
 教授・学習理論の変遷
 【キーワード】経験主義・行動主義・構成主義の教授・学習理論、カリキュラム開発の類型
【第3回】
 学力低下問題
 【キーワード】学習指導要領、学力低下論の類型、データに見る学力の変遷、ゆとり教育の検証
【第4回】
 教育における評価
 【キーワード】ブルームの教育目標分類学、到達目標とは、目標に準拠した評価、ポートフォリオ評価
【第5回】
 現代の子どもたち
 【キーワード】データに見る子どもたちの変容、現代の子どもたちの特質
【第6回】
 教員の資質・能力
 【キーワード】教員に求められる能力とは、教員免許更新制
【第7回】
 生きる力を考える
 【キーワード】生きる力の定義、社会が求める力、総合的な学習の時間
【第9回】
 家庭・地域と教育
 【キーワード】家族・地域社会の変化、モンスターペアレンツ、少子化と高齢化による影響
【第10回】
 格差社会を考える
 【キーワード】階層化や格差の進行の検証、教育の格差問題の原因
【第11回】
 コミュニケーションを考える
 【キーワード】授業におけるコミュニケーション、教員と学生相互に必要なコミュニケーション能力とは
【第12回】
 情報社会を考える
 【キーワード】初中等教育における情報教育、コンピュータゲームが及ぼす影響、携帯メールといじめ
【第13回】
 ピア・サポートについて考える
 【キーワード】ピア・サポートの理念と目的、国内外におけるピア・サポート制度
【第14回】
 教育現場の現状と課題
 【キーワード】現代の子どもたち(ゲストスピーカー)
【第15回】
 まとめ
 【キーワード】これまでの講義を振り返り、授業の記録や小レポートを紹介しながらまとめを行う。