1. |
授業の内容(Course Description) |
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外国史 I に引き続いて、まず、現代のヨーロッパ、特にフランスにおける歴史観および歴史叙述を社会史・文化史について概観し、あわせて時代背景を説明する。次に、それらの研究成果について、近世フランス(アンシァン・レジーム期)を中心にいくつか紹介する。日本との比較も随時おこなう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①ヨーロッパについて基本的知識を獲得すること。 ②世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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小リポート・小テスト40%、授業参加状況10%、期末テスト50%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。参考文献は適宜紹介するが、全体的には下記の文献が基本文献である。 望田幸男他『新しい史学概論』〔新版〕(昭和堂、2002年) また、フランスに関して、次の著作も参考になる。 渡辺和行『近代フランスの歴史学と歴史家-クリオとナショナリズム』(ミネルヴァ書房、2009)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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概説書、DVDなど理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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高校世界史の理解程度は問わない。外国史 I の継続講義であるので、外国史 I を履修したことを前提に講義する。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の目的と進め方、外国史 I の内容:歴史観・歴史叙述概観 【第2回】 現代の歴史観・歴史叙述①:フランス社会史① (アナール派) 【第3回】 現代の歴史観・歴史叙述②:フランス社会史② (アナール派)、補論:近代化論と数量経済史 【第4回】 現代の歴史観・歴史叙述③:ポストモダンの歴史学への影響:言説分析と言語論的転回 【第5回】 現代の歴史観・歴史叙述④:ドイツとイギリスの社会史 【第6回】 小括、補論:日本の社会史 【第7回】 近世フランスの社会概論、小テスト他① 【第8回】 家族 【第9回】 性 【第10回】 疫病 【第11回】 農村と都市 【第12回】 国王、貴族、ヴェルサイユ宮殿 【第13回】 読書、周縁の人々 【第14回】 社会的結合関係と社会変化 【第15回】 まとめ他
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