Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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外国史 II 工藤 則光
1群  2単位
【一群】 12-2-2120-1570-08

1. 授業の内容(Course Description)
 外国史 I に引き続いて、まず、現代のヨーロッパ、特にフランスにおける歴史観および歴史叙述を社会史・文化史について概観し、あわせて時代背景を説明する。次に、それらの研究成果について、近世フランス(アンシァン・レジーム期)を中心にいくつか紹介する。日本との比較も随時おこなう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①ヨーロッパについて基本的知識を獲得すること。
 ②世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 小リポート・小テスト40%、授業参加状況10%、期末テスト50%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。参考文献は適宜紹介するが、全体的には下記の文献が基本文献である。
 望田幸男他『新しい史学概論』〔新版〕(昭和堂、2002年)
 また、フランスに関して、次の著作も参考になる。
 渡辺和行『近代フランスの歴史学と歴史家-クリオとナショナリズム』(ミネルヴァ書房、2009)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 概説書、DVDなど理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 高校世界史の理解程度は問わない。外国史 I の継続講義であるので、外国史 I を履修したことを前提に講義する。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の目的と進め方、外国史 I の内容:歴史観・歴史叙述概観
【第2回】
 現代の歴史観・歴史叙述①:フランス社会史① (アナール派)
【第3回】
 現代の歴史観・歴史叙述②:フランス社会史② (アナール派)、補論:近代化論と数量経済史
【第4回】
 現代の歴史観・歴史叙述③:ポストモダンの歴史学への影響:言説分析と言語論的転回
【第5回】
 現代の歴史観・歴史叙述④:ドイツとイギリスの社会史
【第6回】
 小括、補論:日本の社会史
【第7回】
 近世フランスの社会概論、小テスト他①
【第8回】
 家族
【第9回】
 性
【第10回】
 疫病
【第11回】
 農村と都市
【第12回】
 国王、貴族、ヴェルサイユ宮殿
【第13回】
 読書、周縁の人々
【第14回】
 社会的結合関係と社会変化
【第15回】
 まとめ他