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授業の内容(Course Description) |
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イギリス(連合王国)を中心に、19世紀初頭から20世紀前半にかけてのヨーロッパ地域の歴史的展開を考察します。特に、ヨーロッパがアジアをはじめとする外部世界にいかなる影響を及ぼしたのか、また世界とのかかわりがヨーロッパにどのような影響をもたらしたのか、という視角を重視します。次のようなテーマに焦点を当てます。ヒト・モノの動き/技術革新/政府の役割/国際基軸通貨/貿易開放/植民地支配とナショナリズム。 高校の歴史授業とは違って、講義で取り上げる歴史事象の数は絞り込まれます。それら出来事・事象について「なぜ起こったのか?」「なぜそういった展開となったのか?」「いかなる影響をもたらしたのか?」といった問いかけをしながら歴史を学びたいと思います。こうした姿勢で学ぶことで、私たちの現代社会を取り巻くいろいろな問題について深く、多面的に理解する練習になることを期待してください。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①授業で取り上げる時代・地域の主要な歴史事項について(具体的に指定する)、概要を説明できる。 ②授業で取り上げる時代・地域の主要な歴史事項についていくつか、その経緯・背景、影響、評価を概説書や参考文献を利用しながらまとめることができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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小テスト・課題報告などの平常点(40%程度)と定期試験成績(60%程度)をもって評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献は適宜、授業中に紹介します。 なおテキストは指定しませんが、加藤祐三・川北稔『世界の歴史25 アジアと欧米世界』(中央公論新社、1998年)、福井憲彦『興亡の世界史13 近代ヨーロッパの覇権』(講談社、2008年)を、講義期間中に一読することを勧めます。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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「授業の到達目標」に従って、小テストのための学習や課題報告の準備を課します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1)世界史の理解度は問いません。 (2)他の受講者の学習を妨げるような行為については厳しく対応します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の概要と進め方について 【第2回】 問題提起と序論 【第3回】 近現代世界の幕開け(1):ジャガイモ・紅茶と産業革命 【第4回】 近現代世界の幕開け(2):工業化のインパクト 【第5回】 近現代世界の幕開け(3):産業革命とアジア 【第6回】 「パクスブリタニカ」の時代(1):「自由貿易帝国主義」 【第7回】 「パクスブリタニカ」の時代(2):「文明化の使命」 【第8回】 「大競争の時代」(1):19世紀末の「グローバリゼーション」 【第9回】 「大競争の時代」(2):「パクスブリタニカ」への挑戦 【第10回】 「大競争の時代」(3):大衆化社会・国家の役割の拡大 【第11回】 第一次世界大戦(1) 【第12回】 第一次世界大戦(2) 【第13回】 戦間期(1):つかの間の繁栄 【第14回】 戦間期(2):大恐慌へ 【第15回】 まとめ
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