Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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学校組織マネジメントと学校評価 岡田 行雄
選択  2単位
【教職大学院】 12-2-2120-3212-02

1. 授業の内容(Course Description)
 授業は、複数の教員によるティーム・ティーチングの形態で行う。
 学校のミドルマネージャーとしての立場を念頭におき授業を構築する。
 企業、自治体で研修が行われている組織、経営についても学び、学校としての活用についての実践的な研究を推進する。また、学校経営の視点から学校評価の在り方が論議され、文部科学省からは義務教育諸学校における「学校評価のガイドライン」が示され学校評価の充実が課題となっている。また、第3者評価についても実施への課題が検討されている。ストレートマスターには、実習校等、教職経験者には、実習校・在籍校を対象とし、演習(プレゼンテーション・ロールプレイング・ディベート・短縮事例法)を取り入れ、自分自身を振り返り行動計画づくりを進め、実践的な研究を推進する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 <A類学生(ストレートマスター)>
 ・実習校における学校組織マネジメントの理論と実践を分析し、学校づくりのため手法を学ぶ。学校が自らの教育活動その他の学校運営について、目指すべき成果やそれに向けた取組について目標を設定し、その達成状況を把握整理し検証する学校評価の事例を研究する。 
 <B類学生(現職教員)>
 ・スクールリーダーとして上記事項を学ぶとともに将来の学校経営の中枢を担う資質を培うために主幹、副校長、校長の職務を理解するとともに、教育行政職(指導主事等)としての視点から事例研究を推進する。また、ミドルリーダーとしての教職員の人材育成計画についても学ぶ。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 15回の講義・演習を通じての課題(レポート)、事例分析・プレゼンテーション、授業づくりへの取組み・(発表等の対応)、講座受講の学生の自己評価・講座受講の学生の相互評価(A類学生、B類学生の到達目標)を基に評価を行う。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 特になし  話し合い・演習資料・ロールプレイング資料(指導者作成)
 参考書
  学校組織マネジメント研修(マネジメント研修カリキュラム等開発会議)、学校評価ガイドライン(文部科学省)、平成20年度学校の第3者評価の試行について(文部科学省)、学校評価等実施状況調査(平成20年度調査結果 文科省)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 学校についての意見、評価について情報収集を図る。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 学校評価はこれからの学校づくりにおいて大切な視点である。学校経営のビジョン、ミッションをしっかりと把握し、これからの学校創りに向けて学習することが大切である。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 今日の教育改革と学校(講義)
  ①今日の教育改革と学校 ②学校経営改革の推進
【第2回】
 組織マネジメントの活用(講義)
  企業・自治体・学校の組織、経営について
【第3回】
 組織マネジメントにおける学校の役割(演習)
  学校に組織マネジメントを導入する着眼点、組織マネジメントにおけるリーダーシップ、組織マネジメントにおける管理職の役割について。
【第4回】
 学校のミッションの探索(プレゼンテーション・ディベート)
  自校(在籍校・実習校)の担う具体的な役割、自校のミッションの探索
【第5回】
 SWOT分析の活用Ⅰ(短縮事例法・事例検討)
  学校を取り巻く外部環境・内部環境の分析を通して特色ある学校づくりを学ぶ。
【第6回】
 SWOT分析の活用Ⅱ 学校経営ビジョンの構築、学校の組織開発の展開(演習)
  学校内の状況把握と課題整理をし、学校経営診断カードを作成する。
【第7回】
 学校経営と人材育成計画(演習)Ⅰ キャリアプラン
  教師としての将来設計計画ができるようにする。
【第8回】
 学校経営と人材育成計画(演習)Ⅱ OJT
  人材育成の課題について、OJTの在り方、手法について演習等を通して理解する。
【第9回】
 学校経営と人材育成計画(演習)Ⅲ 自己申告、業績評価
  自己申告制度の活用、業績評価の観点及び活用等、教員の人材育成計画について理解する。
【第10回】
 学校経営と学校評価(演習)
  学校評価の目的・定義と留意点、学校評価により期待される取組と効果を理解する。
【第11回】
 学校評価の具体的項目、指標の作成(演習)
  各学校において、学校運営における具体的な評価項目を設定する。
【第12回】
 自己評価、学校関係者評価(外部評価)、第3者評価について Ⅰ(調査研究)
  学校評価の実施方法について学び、それぞれの評価方法の手法を理解する。特に第3者評価を実施している自治体(府中市等)の実態を学ぶ。
【第13回】
 自己評価、学校関係者評価(外部評価)、第3者評価について Ⅱ 結果の公表・説明(調査研究)
  自己評価、学校関係者評価の実施・公表、評価結果の設置者への報告について
【第14回】
 コミュニティスクール(学校運営協議会制度)について(調査研究)
  コミュニティスクールの運営と学校の点検・評価の在り方について調査研究する。
【第15回】
 学校評価を活かした実践推進校事例研究(プレゼンテーション)
  学校評価を活かし、学校経営が充実した推進校の実践について調査し、発表する。第12回から第14回の調査研究では、A類学生、B類学生と組んで調査研究を行う。