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授業の内容(Course Description) |
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18世紀以降ヨーロッパの自信回復とともに確立するヨーロッパ中心の美学をまず検証し、続いて非ヨーロッパ世界の芸術をヨーロッパが理解し受容していくプロセスをたどる。また、映画やアニメ等の新たな表象文化の広域的広がりと、その異文化理解の特徴と問題点について考察する。キーワードは英語と日本語で併記する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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異文化間の芸術受容のあり方を検証し、芸術の超域性および異文化について英語を通して理解を深める。英語を使用した異文化の理解ならびに表現の特徴を身につける。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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開講時に説明します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業時に挙げる参考文献等を調べる。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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ノートを丹念に取ること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス。ヘーゲルの歴史哲学における美学のプログラム。 【第2回】 世紀末とジャポニズム。帝国主義と異国趣味について。 【第3回】 プッチーニの「蝶々夫人」とサリヴァンの「ミカド」。ジャポニズムの異化作用について。 【第4回】 アジア芸術の再発見。フェノロサをめぐって。 【第5回】 世界芸術史におけるアジア芸術。岡倉天心をめぐって。 【第6回】 文楽とマリオネット。人形芝居の仮想空間。 【第7回】 禅、宗教と芸術の可能性その1。鈴木大拙をめぐって。 【第8回】 禅、宗教と芸術の可能性その2。カイザーリングをめぐって。 【第9回】 広域秩序とプロパガンダ。「新しき土」をめぐって。 【第10回】 全体主義と芸術。ショスタコーヴィチをめぐって。 【第11回】 「薔薇の騎士」と「ベルサイユのばら」。宮廷文化のまなざしについて。 【第12回】 ブリテンの「カーリュー・リヴァー」と「隅田川」。能の超域性について。 【第13回】 ベジャールの「ザ・カブキ」。武士道の超域性について。 【第14回】 戦争映画の光と影。「カチンの森」と「シンドラーのリスト」。 【第15回】 まとめとテスト。
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