Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
世界の情勢(中近東) I 鏡  武
2群  2単位
【二群】 12-1-1110-1695-05

1. 授業の内容(Course Description)
 講義は、世界情勢に大きく影響する中東情勢を中心とし、その宗教、政治、経済そして民族などの特徴と相互の関係などを勉強し、その他、同地域で現実に生じている紛争、その他問題を取り上げます。
 ある程度の基礎知識をもって受講することが望ましいが、講義を通してもそれは習得が可能です。
 ただ、講義中にノートを取る必要が多く、試験は主にその中から出題する予定なので、欠席が多い人は試験に十分対応できない可能性があります。履修を決める際は注意して下さい。従って、就活等の影響がない1年生、2年生が主に受講に適しているとも言えるでしょう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 中東地域の基本知識を頭に入れ、現在そこで起こっている諸問題についての背景、問題の内容を理解すること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末試験(中間試験も検討中)の成績を中心に、出席状況も成績に影響します。また、上記1も参照。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 (参考書)
  1.『中東世界を読む』(島敏夫著)創成社新書
  2.『中東イスラーム民族史』(宮田律著)中公新書
  3.『中東紛争』(鏡 武)有斐閣
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 中東情勢は日々動いているので、講義で基礎知識を得ると共に、日頃から新聞、テレビ、雑誌などにより、中東で起こっている諸問題に関心を持ち、知識を吸収するようにすることが望ましい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 中東地域に関心を有する人、あるいはその地域を勉強してみたいと希望する人のための講義。授業はパワーポイントなどを使用して行なう予定なので、講義にあまり出席せず試験だけ受けるのは望ましくなく、高い評価は得られないでしょう。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 第一章 中東とはどんな地域か
  一.最近の世界と中東で起きていること・・・・・問題意識
【第2回】
  二.地理的な位置づけ・・・・・・アラビア半島と中東
【第3回】
  三.どんな民族が活動しているか
   (1)アラブ人、(2)ペルシャ人、(3)トルコ人、(4)ユダヤ人、
【第4回】~【第6回】
  四.宗教的な特徴
   (1)多数派のイスラム教とは?
   (2)世界最古のユダヤ教
   (3)キリスト教
   (4)三宗教の関係
【第7回】
 これまでのまとめ
【第8回】~【第10回】
  五.政治的な特徴
   (1)さまざまな制度の混在
   (2)王制の国々の実情は?
   (3)中東に民主主義は育つか?
   (4)宗教の力・・・政治制度への浸透とイスラム原理主義者の活動
   (5)格差社会の不満
【第11回】・【第12回】
  六.ユニークな経済構造
   (1)世界経済へ圧倒的影響力をもつ石油生産
   (2)中東産油国の将来
   (3)非産油国の経済情勢
【第13回】・【第14回】
  七.中東はかつて世界の経済、科学、文化をリード
   (1)イスラム以前の中東の姿
   (2)イスラム教の出現以降
   (3)アラブ人の大征服と繁栄
   (4)第二次大戦と独立、問題の発生
【第15回】
 これまでのまとめ