1. |
授業の内容(Course Description) |
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講義は、世界情勢に大きく影響する中東情勢を中心とし、その宗教、政治、経済そして民族などの特徴と相互の関係などを勉強し、その他、同地域で現実に生じている紛争、その他問題を取り上げます。 ある程度の基礎知識をもって受講することが望ましいが、講義を通してもそれは習得が可能です。 ただ、講義中にノートを取る必要が多く、試験は主にその中から出題する予定なので、欠席が多い人は試験に十分対応できない可能性があります。履修を決める際は注意して下さい。従って、就活等の影響がない1年生、2年生が主に受講に適しているとも言えるでしょう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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中東地域の基本知識を頭に入れ、現在そこで起こっている諸問題についての背景、問題の内容を理解すること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(中間試験も検討中)の成績を中心に、出席状況も成績に影響します。また、上記1も参照。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(参考書) 1.『中東世界を読む』(島敏夫著)創成社新書 2.『中東イスラーム民族史』(宮田律著)中公新書 3.『中東紛争』(鏡 武)有斐閣
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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中東情勢は日々動いているので、講義で基礎知識を得ると共に、日頃から新聞、テレビ、雑誌などにより、中東で起こっている諸問題に関心を持ち、知識を吸収するようにすることが望ましい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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中東地域に関心を有する人、あるいはその地域を勉強してみたいと希望する人のための講義。授業はパワーポイントなどを使用して行なう予定なので、講義にあまり出席せず試験だけ受けるのは望ましくなく、高い評価は得られないでしょう。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 第一章 中東とはどんな地域か 一.最近の世界と中東で起きていること・・・・・問題意識 【第2回】 二.地理的な位置づけ・・・・・・アラビア半島と中東 【第3回】 三.どんな民族が活動しているか (1)アラブ人、(2)ペルシャ人、(3)トルコ人、(4)ユダヤ人、 【第4回】~【第6回】 四.宗教的な特徴 (1)多数派のイスラム教とは? (2)世界最古のユダヤ教 (3)キリスト教 (4)三宗教の関係 【第7回】 これまでのまとめ 【第8回】~【第10回】 五.政治的な特徴 (1)さまざまな制度の混在 (2)王制の国々の実情は? (3)中東に民主主義は育つか? (4)宗教の力・・・政治制度への浸透とイスラム原理主義者の活動 (5)格差社会の不満 【第11回】・【第12回】 六.ユニークな経済構造 (1)世界経済へ圧倒的影響力をもつ石油生産 (2)中東産油国の将来 (3)非産油国の経済情勢 【第13回】・【第14回】 七.中東はかつて世界の経済、科学、文化をリード (1)イスラム以前の中東の姿 (2)イスラム教の出現以降 (3)アラブ人の大征服と繁栄 (4)第二次大戦と独立、問題の発生 【第15回】 これまでのまとめ
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