1. |
授業の内容(Course Description) |
|
講義は、春学期に吸収した中東地域の基礎知識をもとに、秋学期では、この地域で現在、実際に生じているさまざまな紛争や問題を取り上げ、その内容や背景などを中心に勉強し、中東地域の理解をさらに深めることとします。 春学期で得た基礎知識があることを前提に講義をするので、秋学期のみの受講では、講義内容の十分な把握が難しい可能性があります。 また春学期同様、講義中にノートを取る必要が多く、試験は主にその中から出題する予定なので、欠席が多い人は試験に十分対応できない可能性があります。履修を決める際は注意して下さい。従って、就活等の影響がない1年生、2年生が主に受講に適しているとも言えるでしょう。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
中東地域の基本知識をもとに、現在そこで起こっている諸問題についての背景、問題の内容を理解すること。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
期末試験(中間試験も検討中)の成績を中心に、出席状況も成績に影響します。また、上記1も参照。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
(参考書) 1.『中東世界を読む』(島敏夫著)創成社新書 2.『中東イスラーム民族史』(宮田律著)中公新書 3.『中東紛争』(鏡 武)有斐閣
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
中東情勢は日々動いているので、講義で基礎知識を得ると共に、日頃から新聞、テレビ、雑誌などにより、中東で起こっている諸問題に関心を持ち、知識を吸収するようにすることが望ましい。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
中東地域に関心を有する人、あるいはその地域を勉強してみたいと希望する人のための講義。授業はパワーポイントなどを使用し視覚を通しても勉強する予定なので、講義にあまり出席せず試験だけ受けるのは望ましくなく、高い評価は得られません。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】~【第4回】 第二章 中東でいまホットな問題はなにか 一.「アラブの春」;本質と結果(シリア紛争も含む) 二.中東紛争(アラブ・イスラエル紛争) 三.イランの核兵器開発問題 四.アフガニスタンの問題 【第五回】~【第6回】 五.表面に見えない問題 (1)シーア派とスンナ派の対立 (2)民主化と王制の矛盾 (3)中東でのクルド族の独立問題 【第7回】 ここまでのまとめ 【第8回】 第三章 底辺でつながっている中東の諸問題 一.中東紛争とイラン核問題 二.イラン核問題とイラク問題 三.イラク問題と中東紛争 【第9回】~【第14回】 第四章 今後中東はどのように変化していくか? 一.ホットな問題の行方は? 二.人口動態的な変化 三.経済的変化は中東をどう変えるか? 四.欧米との文明の衝突はあるか? 【第15回】 これまでのまとめ
|