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授業の内容(Course Description) |
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社会現象としての観光に対する社会学の知見を基礎としながら、観光現象の生成と発展について考察する。春学期では、社会学的なものの見方の基礎を学習しながら、モダン社会におけるマスツーリズムの隆盛とそれに起因する諸問題、さらにポストモダンの社会における観光の変貌について展望する。秋学期では、ポストモダンの観光振興の在り方を示唆する内外の事例を取り上げ、それぞれの生成と発展を振り返り、最大公約数的な特色、直面する諸問題、今後の課題等について考察する。 なお、本講義では教科書の内容を精読しながら授業を進めるので、教科書の前半を重点的に取り上げる。豊富な事例を社会学の視座から読み解く後半については、授業の中で参照すべき個所を適宜指示する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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観光現象を社会学の視座から分析するとどのような諸問題に直面し、それらを解決するためにはどのような対応が求められるのか、また将来に向けて達成すべき課題は何かといった点について、専門的な知識を身に付けてもらう。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業時間内に筆記試験を実施し、その成績によって評価する。授業内試験は原則として15回目の最終授業の中で実施する。毎回の授業で出題する問題の例題を紹介するので、授業に出席すれば合格点を取ることは難しくない。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:安村克己・堀野正人・遠藤英樹・寺岡伸悟編著『よくわかる観光社会学』ミネルヴァ書房
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業の各回で取り上げるテーマは、授業の計画に明記してあるように、教科書の内容に対応している。したがって、準備学習としては教科書の該当する章の内容を事前によく学習してから授業に臨むこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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社会現象としての観光について学ぶことが、自然と社会と人間に対する理解を深め、卒業後の生き方を考える手掛かりになればと期待している。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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概ね、以下のテーマについて講義する。ただし、履修者の要望、観光研究の新たな展開等を踏まえて内容を変更することがある。 【第1回】 都市観光 【第2回】 フィルム・ツーリズム 【第3回】 巡礼観光 【第4回】 アニメと観光 【第5回】 観光経験 【第6回】 感情労働 【第7回】 文化資本 【第8回】 疑似イベント 【第9回】 観光客のまなざし 【第10回】 真正性 【第11回】 シュミラークル 【第12回】 パフォーマンス 【第13回】 観光における文化の商品化 【第14回】 伝統の創造 【第15回】 秋学期の復習と授業内試験
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