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授業の内容(Course Description) |
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アスリートや指導者にとって、スポーツを効果的・効率的に、かつ安全に行うためには、スポーツを科学的に解析し理解する必要がある。そのためには、スポーツ医学、トレーニング理論、スポーツ生理学、スポーツ栄養学等スポーツに関連する多くの学問について習熟する必要があるが、その全てにおいて、解剖学を知らなければ本質を理解することはできない。すなわち、解剖学はスポーツを科学的に考える上で必須の知識といえる。本講座では、生体のどの位置にどのような構造物があるかを知る“静的な解剖”と、その構造物が実際の運動においてどのように働くかを知る“機能解剖”について、具体例を挙げながらできるだけわかりやすく解説していきたい。スポーツ解剖学概論では、テキストの、A. 運動器の解剖と機能概論、B. 体幹の基礎解剖と運動、について学ぶ。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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スポーツ解剖学を理解するのに必要な、組織解剖、分子解剖を理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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成績は授業中に行う小テスト・レポートにより評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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公認『アスレチックトレーナー専門科目テキスト 2 運動器の解剖と機能』財団法人日本体育協会
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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身体の構造や機能に関する本や番組を、興味を持ってできるだけ多くみるのが望ましい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義のガイダンス、解剖学とは何か、成績の評価方法について説明する。これから学んでいく解剖学についての基本的な理解を得る。 【第2回】 体表の区分について、身体各部位の境界、身体各部位の区分、体表の筋を学ぶ。 【第3回】 運動の表し方について、基本姿勢、運動の面と軸、関節運動の表し方を学ぶ。 【第4回】 骨の構造と機能について、骨の基本構造、骨の循環系と神経系、骨の構成成分、骨の発生と成長、骨とビタミン・ホルモンを学ぶ。 【第5回】 関節の構造と機能について、関節の分類、関節軟骨、関節包、滑膜と滑液、関節円板と関節半月を学ぶ。 【第6回】 腱と靱帯の構造と機能について学ぶ。 【第7回】 骨格筋の構造と機能について、骨格筋の構造、筋収縮の機序、筋線維の種類、神経筋接合部、運動単位を学ぶ。 【第8回】 骨格筋の構造と機能について、筋収縮の基本的性質、筋収縮の様態、筋の働きを学ぶ。 【第9回】 骨格筋の神経支配について、運動の調節、骨格筋の感覚器、反射、随意運動を学ぶ。 【第10回】 運動器の解剖と機能概論についてまとめる。 【第11回】 脊柱の運動について、脊柱の骨格、脊柱の関節、脊柱の弯曲と運動、脊髄、馬尾神経を学ぶ。 【第12回】 頸椎・胸椎の運動について、頸椎の骨格・関節・運動、頸椎の筋、頸椎の血管、頸椎の神経、胸椎と胸郭の骨格・関節・運動、胸椎と胸郭の筋、胸椎と胸郭の血管と神経を学ぶ。 【第13回】 腰椎・仙椎・骨盤の運動について、腰椎・仙椎・骨盤の骨格、腰椎・仙椎・骨盤の関節、腰椎・仙椎・骨盤の運動、腰椎・仙椎・骨盤の筋、腰椎・仙椎・骨盤の血管と神経を学ぶ。 【第14回】 体幹の基礎解剖と運動についてまとめる。 【第15回】 小テスト、レポート作成。
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