Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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臨床スポーツ医学(内科系) II 安井 洋一
選択  2単位
【スポーツ医療】 12-1-3074-2177-05

1. 授業の内容(Course Description)
 スポーツを指導する立場にある者は、スポーツ現場における外傷や障害に対する即座の対応に限定することなく、医学的知識を広く習得して、科学的根拠に基づいた合理的行動力・指導力を発揮することが求められる時代を迎えつつあります。
 この教科では、各種スポーツ指導者のうちアスレティックトレーナーおよび健康運動指導士が熟知すべきものとして要求されている内科学を学習します。
 上記資格試験受験を目指す学生が主な対象となりますが、それ以外の学生も勿論受講出来ます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 この教科と後期に予定されている臨床スポーツ医学(内科系)Ⅱを共に学ぶことで、「アスレティックトレーナー」および「健康運動指導士」の資格試験内容範囲の内科学部分が、合格レベルに到達することを目標にします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席点、レポートで評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 使用テキスト:『健康管理とスポーツ医学』(日本体育協会、文光堂)
 参考書:『スポーツ医学入門』(目崎登著、文光堂)
『スポーツ医学』(日本体力医学会学術委員会監修、朝倉書店)
『公認スポーツ指導者養成テキスト共通科目Ⅰ、Ⅲ』(日本体育協会)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 指定した教科書の次回授業部分を事前に読んでおくこと。
 次回の授業内容を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 1)オリエンテーション
スポーツ医学概論、スポーツと健康
スポーツ医学とは何か、スポーツは健康にどのような役割があるかについて説明できる。
【第2回】
 2)メディカルチェックの実際
  問診、理学的所見、検査と考え方
  メディカルチェックの手順、意義、疾患との関係を学び、結果の整理と活用方法について理解する。
【第3回】
 3)アスリートの健康管理
  チーム医療、健康管理体制のあり方
  チーム医療の構成、担当者、選手の教育を知り、正しい健康管理体制の構築を理解する。
【第4回】
 4)アスリートにみられる内臓器官などの疾患①
 呼吸器、消化器について
 消化器と呼吸器の構造と機能、気管支喘息や運動に伴う消化器症状について説明できる。
【第5回】
 5)アスリートにみられる内臓器官などの疾患②
 血液、腎・泌尿器疾患について
 血液の働き、腎・泌尿器の構造と機能、運動による血液変化、腎・泌尿器症候について説明できる。
【第6回】
 6)アスリートにみられる内臓器官などの疾患③
 皮膚疾患についてスポーツと皮膚疾患や障害につき学ぶ。
【第7回】
 7)感染症に対する対応策①
 血液について
 コンタクトスポーツにおける血液感染症と予防について学ぶ。
 皮膚感染症について、ウイルス、細菌感染症について学ぶ。
【第8回】
 8)感染症に対する対応策②
 眼感染症について
 症状と予防対策を学ぶ。海外遠征と競技別感染症対策
 海外遠征時の感染症予防と競技別対応ルールを知る。
【第9回】
 9)アスリートにみられる病的現象①
 オーバートレーニング、突然死、スポーツ心臓の原因と対策を学ぶ。
【第10回】
 10)アスリートにみられる病的現象②
過換気症候群、精神障害、摂食障害、減量による障害の対策、喫煙と飲酒のスポーツに与える影響について学ぶ。
【第11回】
 11)特殊環境のスポーツ医学
高所・低酸素、高圧、暑熱、低温環境、時差や海外遠征における対応を知る。
【第12回】
 12)年齢・性別による特徴
女性のスポーツ医学 女性のスポーツ障害について説明できる。
成長期・高齢者のスポーツ医学
成長期と高齢期の特徴、スポーツの実施法について説明できる。
【第13回】
 13)救急処置
救急蘇生と外科的応急処置について理解し、実践できる。
KW:心室細動、心肺蘇生、自動体外式除細動器、RICE
【第14回】
 14)ドーピング防止
ドーピングとは何か。なぜ禁止されるか。歴史、定義、禁止薬物、ドーピングコントロールステーションについて学ぶ。
【第15回】
 15)介護予防概論
予防重視型改革の視点と意義 現状の理解 将来構想