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授業の内容(Course Description) |
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犯罪心理学は、犯罪や非行(反社会的行為)を取り上げた学問であることから、これまで、犯罪原因の探求や犯罪者理解に主眼をおいた研究が多くなされてきた。しかし、裁判員制度が始まり、犯罪被害者支援の活動も活発になるなど、犯罪に関する話題が以前よりも身近なものになってきたこともあり、犯罪心理学の分野の中でも、犯罪に関わる市民の心理を取り上げた研究が見られるようになっている。本演習では、そうした犯罪心理学と社会心理学のはざまにあるような、犯罪に対する市民の認識やマスメディアと犯罪の関係、防犯対策といった、犯罪に対する一般市民の心理を取り上げ、その研究方法や最近の動向等について理解を深めていきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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身近にある犯罪に関するテーマに関心を持ち、それらの現象を心理学の知識を生かして的確にとらえて理解する方法を学び、テーマに基づいたレポートを作成し発表する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況(30%)レポート(30%)発表・討論への参加(40%)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:小俣謙二、島田貴仁 編著『犯罪と市民の心理学』(北大路書房)3,200円+税
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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資料の収集等をしてレポートを作成し、発表の準備をする。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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テキストの第1章から第5章までのテーマ(授業の計画参照)の中から一つを選んでレポートをしてもらうので、なるべく早くテキストに目を通し、授業の初回までに関心のあるテーマを選択しておいて欲しい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業のガイダンス(授業の進め方、テーマの割り振り、発表順序等の理解) 【第2回】~【第14回】 テーマごとの発表と討論 [テーマ]犯罪不安とリスク認知、マスメディアと犯罪不安、ライフスタイルと犯罪被害、犯罪と援助行動、性犯罪被害者への非難と責任帰属 【第15回】 まとめ
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