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授業の内容(Course Description) |
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世界経済危機は、パートIが大規模な政策と新興国の成長で一段落した後、ユーロ圏財政破綻の危機で、パートIIに移った。この危機を生きのびるためには、なぜ危機に陥ったのか、どうすれば脱出できるのか、危機を繰り返さないためにはどうすればよいのか、各人が考えを深める必要がある。 マクロ経済学は、このような世界経済、日本経済を全体としてとらえ理解するために必要な概念、統計、理論を提示する。この授業では、世界経済、日本経済の危機の現状について最新のデータを見ながら、それを理解し分析するために必要最小限な知識を身につける内容としていく。 具体的には、入門マクロ経済学Iの基礎の上に、大学卒業者の就職氷河期再来など、深刻化する失業についてどう分析しどういう政策をとるべきか、世界金融危機をおこしたマネーの流れについてどうとらえどう分析するか、世界各国がとっている需要刺激策をケインジアンの45度線分析でどう分析するか、需要刺激策の後に増税する場合、本当に需要が増えるのか(リカードの中立命題)、について理解を深める。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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失業の原因・対策、マネーの流れ、ケインジアンの45度線分析、リカードの中立命題が分かること。 世界経済、日本経済の危機について理解し、自分で説明できるようになること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末テスト100%。テストは、授業をまじめに受け、家で勉強し、最低限の知識(MR)を身につけたか(70%)、自分で考える力(自分流)を身につけたかどうか(30%)をみる。 欠席・遅刻・早退、教室にいても授業不参加・ケータイ・マンガ・ゲーム・寝る・喋る・立ち歩く・飲み食いするでは、解けないように作問してある。 出席管理システムの情報は、テストの総合判断に反映させている。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:グレゴリー・マンキュー『マクロ経済学I、入門編』第3版 東洋経済新報社、2011年
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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経済がどう動いているか、新聞、テレビ、ネットなどで毎日フォローする習慣をつけること。 教科書、参考書で授業に先行してテーマに親しんでおくこと。 授業後、プリントを材料にして、考え方の流れを振り返り、不明な点を詰めること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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新聞、テレビ、ネットの経済報道をフォローした上で、自分で解説できるようになって欲しい。それが就職活動に必要な一般常識につながる。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 入門マクロ経済学Iの復習・発展 1.GDPと経済循環 2.閉鎖経済、完全雇用の場合の市場均衡 【第2回】 3.世界経済危機の分析:資産価格3倍、借金残高/GDP比急増でバブルに 【第3回】 第5章 失業をどう減らすか 1.大学卒業者の就職状況 2.さまざまな失業率のグラフ 【第4回】 3.自然失業率を減らす 4.若年失業、長期的失業を減らす 【第5回】 第6章 貨幣とインフレーション、デフレーション 1.マネーはどう流れるか ①マネタリーベース、 ②マネーストック、 ③貨幣の流通速度と貨幣数量説 【第6回】 2.ユーロ圏の国債利回り、CDS価格と日本の比較 【第7回】 3.名目金利、実質金利、フィッシャー効果 4.実質貨幣残高への需要、流動性選好 【第8回】 5.マネー指標の定義・統計、 6.信用創造のメカニズム 【第9回】 第7章 ケインジアンの45度線分析とマクロ動学 1.市場均衡の図の描き方 【第10回】 2.政府支出増により総需要はどれ程増えるか 【第11回】 3.減税により総需要はどれ程増えるか 【第12回】 4.数式による分析、開放経済の場合の乗数効果 【第13回】 5.需要刺激策の後に増税があると需要は本当に増えるのか(リカードの中立命題) 【第14回】 6.家計は、現在と将来の消費をどう配分し、どう貯蓄するのか(2時点間の消費・貯蓄行動) 【第15回】 7.ラムゼー・モデル、重複世代モデルのマクロ経済の流れ
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