Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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現代経済の課題A I 大林 千一
選択  2単位
【経営】 12-1-1110-0672-15A

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業では、人口論として、人口減少社会へ移行しつつある中で日本の経済に大きな影響をもたらしている、日本の人口の動向や構造・分布について学びます。さらに、日本の人口の状況が社会・経済に及ぼす影響についても、考えていきます。授業は、これらの基となる人口分析のための方法も習得してもらいながら進めます。
 春期には、人口に関する基礎的な理論や方法を学びながら、日本人口の構造・動向やその要因について解説します。秋期には、春期の内容を受けて将来人口推計の問題などを扱った上で、地域人口と国内人口移動の分析のための基本的方法を学びながら、日本における人口の地域分布、地域人口や国内人口移動の動向について解説します。秋期にはさらに、人口の動向が社会・経済に及ぼす影響について考えていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①人口の構造・動向を分析するための基礎的な方法を理解し、それを実際のデータに応用できるようにすること
 ②現実の日本の人口の構造・動向について、実証的なデータを基に理解を深めていくこと
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況と課題が合わせて5割程度、試験結果が5割程度として評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 プリントを配布します。参考書は授業の中で随時紹介しますが、とりあえず以下をあげておきます。
 ・河野稠果『人口学への招待』(中公新書)
 ・和田光平『Excelで学ぶ人口統計学』(オーム社)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業で随時出される演習問題、課題などに取り組むようにしてください。また、毎回の授業内容を十分に復習しておいてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 予備知識は特に必要としません。前の回の授業内容を理解していないと次の回の授業が分からなる場合が多いので、欠席しないようにしてください。授業には、電卓を持参してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の内容・計画、人口分析について
【第2回】
 総人口の変動の分析方法
【第3回】
 日本の総人口の長期的推移と現状 ― 人口減少社会への転換
【第4回】
 人口の基本的構造としての男女・年齢構造とその分析方法
【第5回】
 日本の人口の男女・年齢構造の推移と現状 ― 急速な高齢化
【第6回】
 人口変動の要因 ― 出生、死亡、人口移動
【第7回】
 人口分析のための資料としての人口統計 ― 人口統計、人口に関する基本的概念
【第8回】
 人口分析において基本的ないくつかの概念 ― 発生率と人年、期間観察とコウホート観察、レキシスの図法など
【第9回】
 死亡と生命表の分析
【第10回】
 日本人口の長寿化
【第11回】
 結婚と出生の分析方法
【第12回】
 人口再生産指標と静止人口モデル、安定人口モデル
【第13回】
 日本における少子化とその要因
【第14回】
 日本における国際人口移動と外国人人口
【第15回】
 前期のまとめと試験を予定