Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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演習 II/演習 B ・ 演習 D 杉浦 史和
3年必修(22年度以降入学生)/2年・3年選択(21年度以前入学生)  2単位
【観光経営】 12-1-1110-1576-18A

1. 授業の内容(Course Description)
 現代日本経済の様々な問題を考える際には、為替レートの変動がもたらす問題、すなわち円高問題の影響を無視することはできません。東日本大震災に見舞われて、今度こそ円は切り下がると考えられていたときに、実際の為替市場で起こったことは史上最高の円高でした。このような現実を前にして経済学は有効な答えが出せるのでしょうか。
 この演習では、上のような問題に対して貨幣とは何かということに焦点を当てて考察していきたいと思います。多くの経済学の常識では、貨幣=ヴェールと考えられて、貨幣の持つ特性を十分には考察していません。また、近年SUICAやEdyなどの電子マネーが盛んに利用されるようになっていますが、これは貨幣と見なすことができるのでしょうか。貨幣そのものが、時代の変化とともに移り変わっていることにも注意を払いたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 貨幣とは何か、貨幣の歴史とは何かという問いに対して、自分なりの答えを見つけ出せること。
 また、ゼミナールの場は、自分で決めた課題を自分なりに探求し、考察し、これを工夫して発表して理解を深める作業を行うところです。こうしたプロセスを通じて、自分なりの学びの姿勢を養ってください。社会に出てからも、それはきっと役に立つはずです。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 通常授業への参加度・貢献度・出席点70点。報告30点。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 谷口智彦『金が通貨になる』幻冬舎新書
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストをよく読んでくること。担当に決まった場合には、仲間とよく連携しながら、しっかりと準備を行うこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 演習は大学生として最も重要かつ興味深い時間です。積極的に準備をした上で参加してください。他の人の意見に対して、自分はどう考えるのかということを常に意識して、授業に望んでください。また、仲間と共に学ぶという共同作業を通じて、大学時代の貴重な仲間を育んで下さい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 後期の授業計画、テキストの担当を決める。
【第2回】~【第15回】
 テキストに沿った読み込み。