Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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ミクロ経済学 I 國府田 桂一
教職  2単位
【教職】 12-1-1110-1805-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 経済学の基本概念と基本的考え方を勉強する。本講義では主として消費者(家計)の需要曲線が消費者の合理的行動(予算制約のもとでの効用最大化)からどのようにして導かれるかを学習するとともに、この理論がいくつかの経済問題の理解のためにどのように応用・適用されるかを考える。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ミクロ経済学の基本的考え方と基本的用語を理解し、それらを現実の経済問題のいくつかには応用することができる力が身につくことである。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席点 30%  中間試験・レポート 30%  期末試験 40%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書:西村 和雄『ミクロ経済学』(現代経済学入門シリーズ)第3版 岩波書店
 参考書:八田 達夫『ミクロ経済学Ⅰ― 市場の失敗と政府の失敗への対策』(プログレッシブ経済学シリーズ)東洋経済新報社
     八田 達夫『ミクロ経済学Ⅱ― 効率化と格差是正』(プログレッシブ経済学シリーズ)東洋経済新報社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 学期中に2回ほど授業時間外に練習問題を解いてレポートとして提出することが求められる。1つのレポートに対して2週間の余裕を与えるので、その機会にこれまで学んだことについて授業ノートを読み返し、教科書を読んで復習してほしい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 この科目を履修するにあたっては入門ミクロ経済学IおよびIIが履修済みであることが望ましい。
 経済学を学ぶためにはある程度の数学の知識が求められるが、知識が十分でない人が多い。高校の数学Iの教科書でよいから1次関数、2次関数、1次方程式、2次方程式の解法ぐらいは復習しておいてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 消費者行動と需要曲線1― 予算制約
【第3回】
 消費者行動と需要曲線2― 選好、効用関数、無差別曲線
【第4回】
 消費者行動と需要曲線3― 予算制約下の効用最大化と需要曲線の導出
【第5回】
 消費者行動の理論の応用1― スルツキー分解(代替効果と所得効果)
【第6回】
 消費者行動の理論の応用2― 顕示的選好の理論
【第7回】
 消費者行動の理論の応用3― 消費者余剰
【第8回】
 消費者行動の理論の応用4― 需要曲線の性質(価格・所得弾力性、限界収入曲線等)
【第9回】
 消費者行動と理論と応用の復習と宿題1(レポート1)の解答・解説
【第10回】
 消費者行動の理論の応用4― 労働供給曲線の導出
【第11回】
 消費者行動の理論の応用5― 異時点間の消費選択
【第12回】
 消費者行動の理論と応用の復習と宿題2(レポート2)の解答・解説
【第13回】
 不確実性と情報1
【第14回】
 不確実性と情報2
【第15回】
 ミクロ経済学Iのまとめと復習