Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
社会福祉と経済 I 門脇 英晴
選択  2単位
【経営】 12-1-1110-1843-07A

1. 授業の内容(Course Description)
 日本の年金、医療、介護等の社会保障制度は、財政的な持続性や、運営方法について、国民の間で大きな不安が広がっています。将来への不安は、消費抑制や貯蓄指向により、経済に大きな影響を与えます。政府は社会保障制度と税の一体改革を進める方針ですがその行方は余断を許しません。本講座ではまず、社会福祉の歴史を学ぶことから始め、日本の社会保障制度について理解を深め、あるべき制度を考えます。また、関連する新聞等の記事を解説することにより、現在進行する社会保障制度の問題点をフォローします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会福祉の歴史と思想の変遷を学び、その本質を理解し、日本の社会保障制度の考え方、仕組、問題点を理解することを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末試験の成績を尊重し、出席数を参考とします。(出席しても受講態度が悪ければ厳しく減点します。)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書:広井 良典 『日本の社会保障』  岩波新書
 教科書:西沢 和彦 『年金制度は誰のものか』 日本経済新聞出版社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 教科書を熟読すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 まず毎日、新聞やネットのニュース記事を読む習慣をつけて下さい。社会で起きていることに関心を持ち、その背景を理解しようとする努力が必要です。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス(講義のすすめ方、受講の心構えについて)
【第2回】
 日本の社会保障制度の歴史と枠組
【第3回】
 日本の社会保障制度の枠組と問題点
【第4回】
 社会福祉の歴史(1)(古代から中世)
【第5回】
 社会福祉の歴史(2)(絶対王制とエリザベス救貧法)
【第6回】
 社会福祉の歴史(3)(産業革命期)
【第7回】
 社会福祉の歴史(4)(第一次大戦から第二次大戦期)
【第8回】
 社会福祉の歴史(5)(第ニ次大戦後)
【第9回】
 日本の年金制度(1)(年金制度の歴史と枠組)
【第10回】
 日本の年金制度(2)(基礎年金制度について)
【第11回】
 日本の年金制度(3)(年金財政と問題点)
【第12回】
 日本の年金制度(4)(現状の年金制度の問題点)
【第13回】
 日本の年金制度(5)(雇用者の年金制度のあり方)
【第14回】
 日本の医療保険制度(1)(医療保険制度の問題点とあり方)
【第15回】
 日本の医療保険制度(2)(医療保険制度の問題点とあり方)