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授業の内容(Course Description) |
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マクロ経済学の名称は、マクロスコピック(macroscopic)から来ています。今は、ほとんど聞きませんが、一昔前は、“巨視経済学”という名称でもよばれました。一国の経済活動の全体を包括的ないし鳥瞰的に把握しつつ、その動きを説明しようとするものです。当然、ミクロの活動の集計量をあつかうことにもなります。現在、金融危機からひきおこされた景気後退を、しばしば1930年代のそれになぞらえますが、この1930年代の危機は新しい経済学の揺り籃でもあり、多くの創造的な経済学者が次々と登場し、経済活動の多様な捉え方を提示しました。その中でも、後の経済運営に大きく貢献したのが、ジョン・メイナード・ケインズを始祖とするマクロ経済学で、当時の大規模な失業を説明しようとして生みだされた体系です。ケインズやケインジアンと異なる経済像を信ずる学派もありますが、分析体系の基本部分は類似しています。 入門マクロ経済学Iでは、市場の中で財市場のみに焦点を与えます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本講義は入門編ですので、あくまでも基本部分の理解を目標とします。しっかりした理解をすれば、マクロ経済についての記事の理解にも役立ちますし、応用して現実経済についての推論を、自ら試みることもできるでしょう。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験と出席率とで評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書 未定。 参考書 未定。後日指示します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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クラス内で指示する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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要領よく最小の努力で経済学を理解する方法があります。「皆出席」をすることです。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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以下の予定ですが、履修者の理解をみて調整することもあります。 【第1回】 経済学の体系とマクロ経済学 【第2回】 経済循環のとらえ方 【第3回】 国民所得勘定1 【第4回】 国民所得勘定2 【第5回】 消費と貯蓄1 【第6回】 消費と貯蓄2 【第7回】 投資関数 【第8回】 投資と貯蓄 【第9回】 国民所得の決定1 【第10回】 国民所得の決定2 【第11回】 独立支出と波及過程 【第12回】 財政支出と租税の効果1 【第13回】 財政支出と租税の効果2 【第14回】 補論1 【第15回】 補論とテスト
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