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授業の内容(Course Description) |
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入門マクロ経済学Iでは財市場のみに注目しましたが。入門マクロ経済学IIでは分析の視野を貨幣市場・債券市場・労働市場にも広げ、市場間の連関の中で政策の効果を論じます。はじめにIS・LM分析とよばれるものを念頭に解説を進めます。後半では総需要・総供給分析を紹介します。後半の分析では、学説の相違があります。相違があるだけに面白いところもあるかと思います。最近、先進国では政府が経済のコントロールに苦しんでいますが、なぜかを理解することにもなろうかと思います。 履修者の理解を確認するために、公務員試験などの設問を紹介し、それを解く過程で理解を再確認したいと考えます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本講義は入門編ですので、あくまでも基本部分の理解を目標とします。しっかりした理解をすれば、マクロ経済についての記事の理解にも役立ちますし、応用して現実経済についての推論を、自ら試みることもできるでしょう。きちんと勉強をすれば公務員試験も難しくないと感じてもらえればよいと思います。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験と出席率とで評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書 未定。 参考書 未定。後日指示します。 資料を配布します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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クラス内で指示する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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要領よく最小の努力で経済学を理解する方法があります。「皆出席」をする努力です。論理の世界を講じますので欠席すれば理解できない術語が生じたり、理解できない論理の鎖が生まれます。レンガをところどころ抜きながら壁を立てようとするようなもので、大変な苦労となります。学習や単位を放棄する上できわめて有効な選択が欠席です。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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以下の予定ですが、履修者の理解をみて調整することもあります。 【第1回】 消費関数論争 【第2回】 投資の決定 【第3回】 財市場の均衡(IS曲線) 【第4回】 政策の効果I 【第5回】 政策の効果II 【第6回】 貨幣の定義 【第7回】 貨幣市場の均衡(LM曲線) 【第8回】 IS・LM分析 【第9回】 総需要曲線 【第10回】 労働市場 【第11回】 総供給曲線 【第12回】 政策の物価への効果 【第13回】 古典派・ケインズ・ケインジアン 【第14回】 通貨乗数 【第15回】 補論とテスト
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