Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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アジア経済論 I 松井 範惇
選択  2単位
【経営】 12-1-1110-2712-09A

1. 授業の内容(Course Description)
 アジア経済における開発と貧困を「人間開発」(Human Development)という視点から学ぶ。「開発」や「貧困」、「エンパワーメント」といった概念の基本的な確認を行った上で、アジア各国のさまざまな開発の側面を取り上げ考察する。
 特にとりあげる国は、バングラデシュ、韓国、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、およびアジア(東南アジアと南アジア)全域にわたる。貧困層、女性、農村、住民や地域での活動などがとりあげられる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「人間開発」という概念(アマーティア・センが提唱)を理解し、ケイパビリティ(可能力)が、開発の基礎であることを学ぶ。その応用として、人々の生活のさまざまな側面に適用されることを考察する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席点           :15%
 中間テスト(小クイズ)   :30%
 期末試験(または論文提出) :55%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『アジアの開発と貧困:可能力、女性のエンパワーメントとQOL』
 松井範惇、池本幸生編著、明石書店(2006)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 当然のことながら、各週の該当する教科書の章は、きちっと読んで授業に臨んで下さい。この授業では、単なる「講義」はしません。討議、討論などを中心に進めます。皆さんからの疑問、質問、問題提起、問題の発掘などを行います。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 最新のアジア経済の情勢も紹介し、開発と貧困を考えます。
 成績は、各人が自分で累積して、獲得していきます。無断欠席が5回以上の場合は、期末試験の受験資格がありませんし、プロジェクト提出の資格もありません(学生便覧:p。27)。厳密に、出席点と中間テストと期末試験(またはプロジェクト)の成績の加重平均となりますから、注意してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 「開発」とは何か(テ:第1章)
【第2回】
 可能力と豊かさ(テ:第2章)
【第3回】
 「貧困」をどう考えるか(テ:第3章)
【第4回】
 バングラデシュの貧困と女性(テ:第4章)
【第5回】
 韓国の女性非正規雇用(テ:第5章)
【第6回】
 マレーシアの開発と女性(テ:第6章)
【第7回】
 マイクロクレジット(テ:第7章)
【第8回】
 物乞い、貧困女性の貯蓄と遺産(テ:第8章、第9章)
【第9回】
 まとめと中間テスト
【第10回】
 インドネシア、バングラデシュ(テ:第10章、第11章)
【第11回】
 タイ(テ:第12章)
【第12回】
 中国のNGO(テ:第13章)
【第13回】
 マレーシアの住民移転(第14章)
【第14回】
 まとめ1
【第15回】
 まとめ2