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授業の内容(Course Description) |
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マクロ経済は生き物であり、時代と共に変化するし、おかれた社会状況や制度の違いによって、適合する理論は異なるはずである。現に、一国のマクロ経済政策については、そのおかれた環境をどのように理解するかの違いによって経済学者の間でも提唱される政策がしばしば異なる。また、決して教科書的な政策がいつも有効とは限らない。 そのことを念頭に置いた上で、マクロ経済学の基礎を学ぶ。講義においては、日本、アメリカ、EU、発展途上国などではマクロ経済の仕組みと取り巻く環境の違いがあること、従って各マクロ理論の適合性が異なることを意識しながら、マクロ経済学の基礎理論について学習する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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マクロ経済学の入門的基礎理論を修得するが、同時にその理論の前提(有効な制度環境)をもしっかりと理解する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席 :20% 中間テスト:30% 期末テスト:50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:井堀利宏『入門マクロ経済学 第3版』新世社(2011)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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教科書の該当部分を読んだ上で、受講してください。講義の後、再度、復習の意味で読んでください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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習った理論を現実の日本経済の問題解決に当てはめたらどのような結論になるか、いつも考えてみてください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 マクロ経済学とは(テキスト第1章) 【第2回】 国民経済計算(1):生産額と付加価値、ストックとフロー、GDPとGNI(テキスト第2章) 【第3回】 国民経済計算(2):三面等価(生産=支出=分配)(テキスト第2章) 【第4回】 国民経済計算(3):名目と実質、デフレーター(テキスト第2章) 【第5回】 国民経済計算(4):物価指数(テキスト第2章) 【第6回】 国民経済計算(5):国民所得統計の限界、HDI、幸福度 【第7回】 まとめと中間テスト 【第8回】 マクロ経済分析の枠組み:AD-AS分析、IS-LM分析、乗数分析、マンデルフレミング・モデル、経済成長論 【第9回】 GDPとインフレ率の同時決定:AD-AS分析 【第10回】 固定価格下のGDP:消費関数とケインズ乗数分析(閉鎖体系)(テキスト第3章) 【第11回】 ケインズ乗数分析(開放体系)(テキスト第3章) 【第12回】 利子率とGDPの同時決定:IS(テキスト第4章) 【第13回】 利子率とGDPの同時決定:LM(テキスト第4章) 【第14回】 利子率とGDPの同時決定:IS=LM(テキスト第4章) 【第15回】 財政金融政策(テキスト第5章)
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