Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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演習 II 小林 成弘
3年必修(22年度以降入学生)/3年選択(21年度以前入学生)  2単位
【経営】 12-1-1110-3228-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 ● 世界経済は2007年にアメリカで起きたサブプライム・ローン問題をきっかけに「100年に一度」といわれる世界的経済危機に見舞われ、その後5年を経た現在もその余波が続いています。バブルの崩壊は一時の景気停滞に止まらず、国が長年にわたって培ってきた経済基盤や社会基盤を根底から覆してしまう極めて深刻な問題です。日本も平成バブル崩壊後の「失われた20年」の間に製造業の国際競争力は急速に失われ、取り返しのつかない傷跡を残してしまいました。
 ● そこで「演習Ⅰ・Ⅱ」では、世界の歴史上これまで幾度となく各地で繰り返されてきたバブルの崩壊と金融・経済危機の問題を振り返り、バブル発生の歴史と教訓を学び取っていきたいと思います。
 ● 前期の「演習Ⅰ」では、大航海期から産業革命期にかけて起きた「世界三大バブル」のほか、第一次世界大戦による景気拡大を遠因とする日本の「昭和金融恐慌」やアメリカのNY株式市場の大暴落(暗黒の木曜日)、さらに「世界大恐慌」などの問題を取り上げます。
 ● 後期の「演習Ⅱ」では、第二次大戦後ブレトンウッズ体制下での規制と監督の時代が1970年のニクソンショックを契機に終わりを告げ、その後アメリカを中心に急速に進展した金融自由化の流れの中で、新たな国際的金融危機が頻発するようになった背景とそれにまつわる様々な課題を探ります。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ● 近代経済社会が経験した様々な金融恐慌事件を通してバブル発生の原因やメカニズムを探るとともに、金融自由化が金融ビジネスの膨張と経済のマネーゲーム化をもたらし、国際規模の金融危機を多発させる要因になった事実を理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 ● 期末に行うペーパーテスト(1回)と出席状況(期中に数回出席をとります)で総合評価を行います。
 ● なお開講後の状況により、“義務的”または“自主的”なレポート提出を求めることもあります。その場合、レポートの内容と努力の程度に応じて加点評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ● テキスト:特に指定しません。
 ● 参考文献:①NHK取材班『マネー革命(1)~(3)』日本放送協会 ②ジョセフ・スティグリッツ『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』徳間書店、③ポール・クルーグマン『世界大不況からの脱出』早川書房、④大田康夫『金融消滅』日本経済新聞出版社
 ● その他の参考文献は、講義の都度紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ● 講義の際に紹介する文献等をできるだけ手に取り読んで、理解を深めてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ● 単に授業を聞くというだけでなく、講義を通して自身の関心や疑問を掘り起こし、原典や関連文献や統計データに直接あたって調べたり確認てみるといった積極的な姿勢を期待します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 ● 講義は概ね以下のような内容を予定しています。ただし、受講者の理解をより深めるため、内容や順序を見直す場合があります。
【第1回】
 ニクソンショックと規制・監督の時代の終わり
【第2回】
 リスクの時代の始まりとデリバティブ革命
【第3回】
 アメリカ金融自由化とS&L危機
【第4回】
 M&Aと投資銀行の暴走
【第5回】
 日本の金融自由化
【第6回】
 プラザ合意と円高不況
【第7回】
 平成不動産バブルの発生と崩壊
【第8回】
 日本の金融不況
【第9回】
 アメリカ資本主義の勝利
【第10回】
 21世紀型国際金融危機(中南米金融危機)
【第11回】
 21世紀型国際金融危機(アジア通貨危機)
【第12回】
 21世紀型国際金融危機(ロシア危機)
【第13回】
 サブプライム・ローン問題
【第14回】
 米国発国際金融危機
【第15回】
 ヨーロッパ金融危機